タイトルは、昨年度の学級のキャッチフレーズ。
ここに関連した話題を。
最近、学級でよく話すテーマが「チャレンジ」。
失敗が怖くてやれない、という心理を何とかしていきたいという思いからである。
優秀で真面目な子ども達であるほど、ここが課題になりやすい。
失敗がなぜ怖いのか。
失敗すると、人に笑われる(気がする)からだと言う。
多分、全国どこできいても、同じ答えが返ってくると思う。
要は、自尊心が傷つくのが怖いからである。
「恥ずかしい」というのは人間独自の感情である。(特に日本人は文化的にこの思いが強い。)
他の動物がチャレンジしない場合は、「失敗体験による命の危険」を学習するからである。
例えば飼っているペットが「何かを異常に怖がる」のは、そこで痛い思いをしたからである。
または、未知で危険を感じるからである。
しかし以前紹介した「超入門 失敗の本質」にもあるが、最大のリスクは「変化しないこと」である。
そこで先日、子どもに以下のような話をした。
猿はどこで暮らしているか。
木の上である。
理由は、安全・安心だから。
木から平野へ降りると、猛獣もいるし食糧も安定しない。
全てが不安定である。
それでも降りた好奇心の強い者がいた。
(ここでの「チャンス」は「好奇心」である。)
降りた者の中には、やはり猛獣に襲われた者もいる。
しかし中には平野での暮らしに適応(チェンジ)していった者も出た。
それが、人類である。
魚が陸に上がって両生類になった時も、鳥が空を飛ぶようになったのも、全て同じ。
現状を捨て、チャレンジと失敗を繰り返した結果である。
この話をきいたところで「そうは言ってもねぇ~」というのが大方の本音だろう。
なので、この類の話はあの手この手で何度もする。
長くなるので、次号に続く。
2013年11月7日木曜日
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