教育相談について学んだことのシェア。
子どもが相談しやすい教師とはどういう教師か。
その一つに、「先生、暇そうだね」と子どもに言われるようにせよ、ということ。
何だかそんなこと言われたら心外な気もするが、要は次のような理由からである。
仕事はやりだすときりがない。
休み時間も前の時間に集めたノートだったりその日の宿題や連絡帳だったりと見るものが大量にある。
結果、常に「忙しい雰囲気」を醸し出してしまう。
自分達の立場になって考えてみるとわかる。
例えば教頭や教務などにお願いをしたり、校長に相談をする場面。
相手の状況を見て話しかける。
しかしこれらの立場の人達は、校内で最も忙しく、何かしていることが多い。
結果、なかなか話しかけられずに気がついたら退勤、というような経験がある方も多いのではないだろうか。
要は、忙しそうにしている人には相談しにくいということ。
四六時中何かしていると、子どもは話しかけるタイミングがない。
結果、先生には相談できない、話をきいてくれない、という風になりがちだという。
一生懸命やることは大切である。
しかしその際、目的を見失うことがしばしばある。
教育の目的は何なのか。
子どもの人格の完成(を目指すこと)である。
宿題も何も全ての仕事が目的へ向かう手段である。
子どもと話すことは、「教師理解」と「子ども理解」両方を深める。
更にいじめ発見や悩みの解消などの為にも役立つ、大切な仕事の一つである。
「一生懸命、暇そうに見せる」
暇そうに見せるには、結果、より多くの努力と工夫が必要になる。
矛盾するようだが、それが真理。
大切なことを学ばせていただいた。
2013年9月26日木曜日
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