2013年7月10日水曜日

実るほど頭を垂れる稲穂かな

先日、埼玉で開かれた「あこがれ先生プロジェクト」という学習会に参加してきた。
世の中には素晴らしい実践をしている人がたくさんいるなぁと感心しきりだった。

会の終了後、一人の講師の方とお話をする機会があった。
素晴らしいお話を聴かせていただいたので、お礼が言いたかったのである。
話が終わって最後に握手をした瞬間、講師の方が礼として頭を下げた。
私も当然、頭を下げた。
すると、相手の後頭部が見えた。

見ると、ものすごく頭を下げている。
私の腰ぐらいの高さまで頭を下げている。
まずいと思い、とっさにこちらも頭を深く下げた。
良し、と思って頭を上げたら、まだ相手が頭を下げたままだった。

完全に負けた感じである。
別に礼が深いから偉いという訳ではない。
こちらからすれば、相手の方が明らかに年上で立場も上である。
にも関わらず、相手を尊重したこの態度。
誰に対してでも、きっとそうなのだろう。
心を掴まれた感じがした。
講師紹介の中で、「町中の人が『この先生の言うことなら』と人が集まる」と話していた。
納得である。

以前にもやはり尊敬する方に同じようなことをされたことがある。
偉い人は偉い。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とはよくいったものである。
講演の内容だけでなく、あらゆる面で感動のある会だった。

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