メルマガ上でも何度も紹介している成長曲線。
平たく言うと、努力の果実は、実るまでに大変時間がかかり、ある時期を越えると一気に大量に実るということである。
然るべき準備をし、時期がくれば一気に伸びる、という風にも捉えられる。
黒板に図を描く。
横軸が努力量、縦軸が成長量。
最初は横ばいがずっと続きほとんど縦軸方向にはいかない。
しかし、ある点を境に急激に右肩上がりになる。
この点がいわゆる「壁」である。
万物普遍の法則である。
水泳なら、最初の壁は顔を水につけるところ。
次が、5m泳げるところ。
次の壁が高くて、25m泳げるところ。
ここを越えると、100mや200mそして数kmまであっという間である。
今まで大変だったことが嘘のように急激に伸びていく。
そして、はるかに高い位置にある壁にまた当たる。
この繰り返しである。
早起きなら、初日、3日目、1週間、1ヶ月間。
特に1週間までの壁は結構高い。
その後1ヶ月間を越えれば、生活の変化がない限り、毎日楽勝で起きられるようになり、一生の習慣となる。
「努力のつぼ」という話によく例えられる。
つぼに水を注ぐが、外から見ると何の変化もない。
満杯になって、一気に溢れ出た時、初めて見える。
その後は注げばすぐに溢れっぱなしである。
目に見えて、少しの努力が成長に直結するのがわかるようになる。
似たような話を一つ紹介する。
「中国の竹」という話である。
(「7つの習慣 成功には原則があった!」
スティーブン・R・コヴィー著 キングベアー出版 より)
中国の竹の種は、蒔かれてから4年間、小さな芽が出るだけ。
その間、根を張り続ける。
そして5年目に、一気に25mも伸びる。
4年間根を張り続けたのは、この時の為である。
この話のポイントは、もし脆弱な根でそんなに成長したら、倒れて自滅してしまうという点。
見た目が良くて中身がないということの恐ろしさへの教訓も含まれる。
つまり、目に見えない根を張る時期が必要ということである。
結果が今は目に見えなくても、努力は確実に根を張って、成功のチャンスに備えている。
偶然にも「25m」という数値が、特に水泳を教える時にぴったりである。
陸上でも運動会でも普段の勉強でも何にでも使える。
例え話はエピソード記憶として子どもの記憶に残りやすいので、いいのではないかと思う。
2013年7月2日火曜日
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