先日、外にでかけた時に、ある親子連れ(夫婦と子どもの3人)がいた。
父「これ、スゲ-なぁ!」
母「マジすげぇ!」
子「・・・」
子どもは何も言っていなかったが、この家族の言語環境は推して測るべし。
こういう家庭の子どもも、そうでない子どもも、一緒くたに預かるのが学校である。
せめて、教室の言語環境は整えたい。
一番は、教師の言葉遣いである。
一部の方には男女差別だと言われそうだが、「男言葉」と「女言葉」は現実に存在する。
例えば「おいしい」という言葉は、「うまい」を女性用に変化させた言葉である。
本来、「おいしい」を男性が用いるのはおかしく、逆に「うまい」を女性が用いるのも不作法である。
時代の流れで、現在では問題ないが、こういう言葉も結構ある。
現代において、女性が「すげえ」というのはそんなに問題ないのかもしれない。
しかし、やはり子どもを持つ母親がそれでは、と、問題意識を持つことも大切であるように思う。
まして、教師たるや、である。
使う状況にもよると思うのだが、教師の言葉遣いも、結構見直した方が良いことが多いようである。
国語の大家である野口芳宏氏も「言葉遣いは心遣い」と繰り返し述べている。
「人の振り見て我が振り直せ」
人の言葉遣いを批判する際には、自分自身をも批判する必要がある。
2012年5月14日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
0 件のコメント:
コメントを投稿