ちょっと過ぎてしまったが、黄金の三日間について。
(メルマガでは、タイムリーに発行したものの、ブログも先に投稿すべきだった。タイミング失敗。)
「学級開きから黄金の三日間をどう過ごしたらよいか、教えて下さい。
特に、統率力という点で悩んでいます。
高学年に決まりを教える際にはどうしたら効果的か?
守らせるには?といつも考えています。」
という依頼のメールが来たので、これについて書く。
学級開きと統率力。
切っても切れない関係である。
最初の3日間、子どもは教師の「品定め」をする。
この先生は優しいのか怖いのか、厳しいのか甘いのか、
どこまでやったらOKで、どこからがNGなのか。
そういうことを、様々な行動や言動で試してくる。
かわいくなついてきているようで、実は「品評会」の最中である。
セールスと同じで、甘い顔をしているとつけ込まれる可能性もある。
では、どのようにしていくのか。
統率するには、統率されたいと信頼される教師になる必要がある。
いきなりルールを押しつけても、うまくいかないか、ロボット人間を育てるだけである。
学級成立までの子どもが求める条件を次のように考える。
1安全・安心な教室であること
2規律が守られ、学習活動が保障されること
3楽しいこと
この順番を間違えてはならない。
確かに、楽しい教室は子どもにとっていい。
しかし、それは安全や安心をベースにしたものである。
規律が守られていても、安心でない場合もある。
だから、まずは「安全・安心」を子どもに与えることを最優先にする。
特に、いじめや学級崩壊などを経験してきた子どもにとっては、最重要である。
具体的な方法は様々だが、私が必ず話すのは
「このクラスの全員を、必ず守る。一人残らず、見捨てない。」という約束。
かなり自信を持って、断言する。
それが信用されるかどうかは、その後の品評会で決められる。
まずは、「安全・安心の教室」宣言である。
2012年4月16日月曜日
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