そろそろ、次の学年もわかり、新年度の学級作りを意識しはじめる頃である。
学級経営に関して、先日興味深い話をきいたので、シェアする。
(ご本人の承諾済みである。)
野中信行先生という、崩壊した学校を建て直すプロ教師の話である。
学級経営がうまくいかず崩壊するという現象が、ベテラン教師に多く起きているという。
ここ十年ぐらいの話である。
この学級崩壊の原因が、「縦糸と横糸」のバランスにあるという。
縦糸とは縦の関係であり「返事」「挨拶」「言葉遣い」「ルール」等の規律面を指す。(上下関係)
横糸とは横の関係であり「一緒に遊ぶ」「誉める」「励ます」「笑い合う」「子ども同士で学び合う」等の、伸びやかな雰囲気を作る要素を指す。(横ならびの関係)
新任教師が失敗するのは、どちらが不足しているからか。
ちょっと考えてみて欲しい。
すぐわかると思うが、「縦糸不足」である。
寄ってきてくれる子ども達がかわいくて、仲良くなり「いい先生」を目指しすぎ、規律がなくなる。
このパターンは、数十年前から続く学級崩壊ゴールデンパターンである。
逆にベテラン教師は、縦糸が強すぎるせいによる学級崩壊を起こしているという。
TOSS代表向山洋一氏はこれを「新型学級崩壊」と名付けたと、産経新聞上で発表していた。
「新型」とはいうが、もう十年前から起きている現象らしい。
規律ばかりを強め、関係をもてずに、子どもが反発していく。
何をいっても反抗的になる。
こういうパターンに陥るらしい。
大変わかりやすい理論である。
自分の新しく持つ学級をどうしていきたいのか。
縦糸と横糸のバランスで考えてみるといいかもしれない。
2012年4月5日木曜日
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