2017年7月19日水曜日

被災地と一言でいっても

被災地からの学びの続き。

東北の各地は「被災地」と一言では括れない多様さがある。
津波の直接的被害を受けた方々と、福島の原発問題に絡む被害を受けた方々は、苦しみの種類が別である。

例えば、本メルマガ読者の方に教えていただいた次の本には、岩手の方々の苦しみが綴られている。

教育を紡ぐ――大槌町 震災から新たな学校創造への歩み https://www.amazon.co.jp/dp/475033975X/ref=cm_sw_r_cp_apap_67kmghxDBaBwF

途中が苦しすぎてなかなか読み進められないが、読むだけでもこの苦しみは想像を絶することが感じられる。
人の生死が直接的に関わる。
生きていること自体がいかに恵まれているかも、思い知らせてくれる。

一方で、福島の放射線による避難区域の人々の苦しみはまた違う。
生きているし、土地もそこにあるが、帰れない。
不当な扱いを受けることもある。
生きている上での苦しみである。
震災後の自殺率が一番高いのが、福島だという。
自然というより、人的被害が大きい。

いずれの地域も、物心両面でのケア、支援が必要なのは同様である。
しかし、そのアプローチや支援の仕方は、かなり異なる。

肉体労働だけで助かる人もいる。
肉体労働では助けにならない人もいる。
今回の「被災地に学ぶ会」の参加者の中には、教育面で被災地の子どもへの支援をしている人もいた。
お金で支援してくれている人もいた。

できる時に、できる人が、できることをする。
今、ここ、自分ができることは何か。
やれることは、やっていきたい。

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