2015年9月10日木曜日

思春期の子どもの指導 失敗パターンを知る

思春期の子どもの指導。
得意だろうか苦手だろうか。
例えば、夏休み明けの高学年の女子や、中学生男子への指導。
あるグループの女子が突然格好が派手になって、言うことをきかなくなる。
男子がいきなりピアスをしてくることもある。
「ピアスはダメです」と直接言うかどうか。
この辺り、どう指導していいのかわからない人も多いのではないかと思われる部分である。
失敗すると「学級崩壊」にもつながりかねない重要ポイントである。

そこにいくつかの道標を示す本がある。
次の本からの紹介。

『思春期の子どもとつながる学級集団づくり』赤坂真二編著 明治図書
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-185824-7

「学級を最高のチームにする極意」シリーズの最新刊である。
この本は、私を含めて12人の執筆者が、思春期の子どもへの指導の理念と実際について、具体例を交えながら書いている。
この本には特に秀逸な点が一つあって、「痛い失敗例」がかなり載っている。
痛いどころか、大ケガの失敗例である。
正直、あまり人には知られたくない失敗例である。
執筆者の中には「〇〇先生は学級経営のスペシャリスト!エグゼクティブティーチャー!」みたいに思われている先生も結構いる。
この人たちも、大失敗しているのである。
特に、執筆者の中の一人であり『やる気スイッチ押してみよう!』の共著者でもある飯村友和先生のタイトルは、
「高学年女子の指導 こうすれば失敗する!」であり、失敗例に特化した内容である。
私も、過去にやってしまった天国から地獄への大転落の例を公開している。

なぜそんな恥を公開しているのかというと、編著者の赤坂先生の方からなるべく入れるよう指示があったからである。
うまくいった例は、たくさんある。
しかし、汎用性が低いことが多い。
一方で、うまくいかない方法は、かなり汎用性がある。
(ずっと以前、メルマガで伝えた「失敗学」の考え方である。)
つまり、失敗例をたくさん見ることで、失敗パターンを知ることができる。
「良くする方法」よりも「悪くしない方法」を知る方が先決である。

ダイエットに例えるなら「痩せる方法」よりも「病気やケガで途中で倒れないための方法」が優先であるのと同じである。
「ローカロリーのものだけ食べて運動し続ければ、カロリーを大幅に消費して確実に痩せます。ただし大きく健康を害します。」ということである。
ここの失敗パターンは「身体への負担を無視」「継続性を無視」である。
当たり前のことだが、結構やりがちな失敗である。
(余談。多くの流行ダイエット法は「簡単・短時間・効果あり」を謳い文句にするが、共通の問題点は「健康」と「継続性」である。
 効果が出ても、健康的かつ永続的に持続できなければ意味がない。
 継続できる人なら、普通の筋トレだけで成功する。)

「こうすれば失敗する!」を知ることは、大変価値のある知識である。
飯村先生はこの本の中で「あえて地雷を狙って踏んで歩いているようでした」と書いているが、まさにそれである。
早く向こうにたどり着く方法より、地雷がどこに埋まっているかを事前に知ることの方が優先である。

またこの本を読む中で「みんな、そこまですんなりうまくいってない」という点も見ていただきたい。
痛い思いをあまた通過しての、今である。
たくさん本を書いていたり、セミナー講師をしていたりする人を見ると、何かすごくうまくいっている人のような錯覚を覚えることがある。
しかしみんなこれまでに手痛い失敗をたくさんしているし、現在だって何かと苦労は絶えない。
そう考えて本を読んだりセミナーに参加したりして「自分もやれるかも」という勇気を持っていただけたら幸いである。

騙されたと思ってご一読いただきたい。
長くなったので、次号で内容を少しだけ紹介する。

腹が立つ時には

最近、腹が立つということが減った。 なぜか。 自分自身の怒りを眺められることが増えたからである。 腹が立つ時を考えると、大抵が「痛い」ところを突かれた時である。 もう一つは、自分が否定された、妨害されたと感じた時である。 要は、ほぼ全てが、自己防衛本能の発動である。 ...

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