2010年12月24日金曜日

「叱るべきこと、放っておくこと」のライン

では、次号の続きから。
このラインの設定基準は「これを放っておくと10年後どうなるか?」である。

例えば、いじめ。
これを放置しておけば、いじめる側、いじめられる側、周りの子ども、全てに悪影響が出る。
将来的に人間不信に陥ったりする原因になるかもしれない。
しかしいじめも一つの通過点。
学習の場として、きちんと厳しく指導すればいい。
これの放置は、絶対にいけない。
なので、腰を据えてきちんと対策をとり、徹底的に対応する。確実に叱り、指導する。

例えば、廊下を走ること。
これは注意した方がいい。
周囲の人間に対しても危険だからだ。
しかし、放っておいても、10年後に影響が出るかというと、それほどでもない。
だから、注意はきちんとするが、短く言って終わり。
でも毎回発見する度注意する。
そのレベルである。

例えば、忘れ物。
例えば、宿題忘れ。
例えば、整理整頓。
例えば、遅刻。
これらのものは、全て「自分」に原因も影響もあるものである。
自己責任の範囲である。生活習慣の範囲である。
まあ、指導する側としては好ましくはなく若干困るが、一番困るのは本人だ。
こういうことは、短く諭してあげればいい。
時に放っておくこともある。
長い目で見て変化が起きうることで、すぐに改善しにくいものだからだ。

学校には守るべきルールやきまり、義務が無数にある。
トイレの紙の使用可能な長さが校則で決まっているという笑い話もあるぐらいだ。
それら全てを完璧に守って過ごしたら、息が詰まる。
どれを叱ってどれを放っておくか。
自分なりの基準を意識して指導に当たるだけで、気持ちがぐっと楽になる。
お試しあれ。

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