2015年5月15日金曜日

言うことをきくことを期待しない

前号の話との関連。
親と教師、双方の言うことをよくきく状態が望ましい。
しかし、世の中そう簡単にはいかないのが常である。

学級開きから3日間の大切さは周知の通りである。
物事は始めが肝心なのは、確かである。
だが一方で、長期的な視点でゆったり構えることもまた大切である。

学級開き。
気合いが入る。
色々準備をする。
これはいい。
しかし、間違ってはいけないのは「言うことをきかせよう」という思い。
これは捨てた方がいい。
(特に「前年度、この学年は学級崩壊していました」などと聞くと、肩肘張ってしまうのも無理はない。)
親和的な関係性を、時間をかけて築いていく方が優先である。

いつも繰り返し述べているが、大切なのは原田隆史先生の「危機管理の法則」の考え方である。
「最低最悪を想定し、最高の準備をして、楽観的に臨む。」
これに尽きる。
要は、準備はきちんとするけれど、自分の思い通りにはいかないという前提が大切である。
相手は生身の人間なのだから、コンピューターのように規則的には動かない。
(しかし、知識として「現代の高学年女子はこう」というような一般傾向をつかんでおくことは大切である。)

では、「言うことをきかせる」のではなく、何を伝えるか。
「自分はこう考えている」という、自己開示である。
いわゆる「Iメッセージ」である。
「私は」どう考えているのか。
決して「あなたが」どうすべきかではない。
あくまで選択権は、相手にある。
こちらは、より良いと思われる道を提示するだけである。

どんなクラスにしたいのか。
自分の目標は何か。
どんな風にみんなと関わっていきたいのか。
どんな考えを持っているのか。
だから、どんなルールを守って欲しいのか。
そういうことを、きちんと伝える。(楽しい雰囲気で伝えられれば、伝達率はより良い。)
嘘は見抜かれるのでいけない。

要は、「本物で渡る」という一点である。
「本音・実感・わがハート」とは、尊敬する野口芳宏先生の言である。
まずは本気・本音をきちんと伝えて、後の変化(相手の反応)についてはじっくりと見守っていきたい。

一律の宿題は、いらない

宿題の話。 例えば夏休み、学校では、どれぐらいの宿題が出た(または出した)だろうか。 教師の側からすれば「山ほど出した」という人は少ないと思う。 なぜなら「山ほど」かどうかは、受け手が感じることだからである。 「子どもの負担を考えて、少なめにしました」という人でも、相当...

ブログ アーカイブ