2015年1月17日土曜日

常に試行

昨年の終わり、筑波大附属小学校の国語の研究会を参観してきた。

まず驚くのが、参観者の数。
年の暮れに、おそらく年休をとっての、何百人である。
座席をざっと数えた感じだと、500人以上はいたのではないかと思う。
これだけの人に見てもらえるのだから、実践が広まるのも納得である。
わざわざ「見に来てもらえる」ということは、それだけの価値・魅力を感じさせられるということ。
なぜ毎回こんなに多くの人が(自分も含めて)飽きもせずに参観しに来るのか、価値は何なのかを考えた。

会のまとめの中で、講師の先生の一人が
「我々の研究は、常に試行です。」というような話をされていた。
どのやり方にも完璧ということはなく、常にアップデートされていく、ということである。
新しい挑戦、提案があるから、見に来る価値が出る。
なるほどと納得した。

今回は『「読みの系統指導」で読む力を育てる』というテーマだった。
「読む力を育てる」がメインだが、当然複合して他の力も意識して育てていると感じた。
例えば、授業中子どもの発言を途中で遮って止めて、
「ハイ、○○さんは何て言いたい?」と投げかける場面が何度かあった。
友達の発言をきちんと聞いてないと、答えられない。
さらに、読んで理解できていないと予想できない。
「友達の話をよく聞きなさい」と直接的には指導していないが、「聞く」を意識した指導である。

また、詩の学習のまとめも「真似して自分で作ってみよう」という形だった。
これは「書く」の力である。
授業内容を見返してみると、音数や構造の読み取りを丁寧に行っていた。
最後の創作を意識した指導になっていた。
創作につなげる、というのは「生きた学力」を育てるために必須である。

様々なセミナーや研究会を見てきたが、同じ人でも毎回それぞれ新しい提案がある。
消化不良なので、まずは実践したい。

子どもの眼・子どもの心

夏の読書に、次の本を紹介する。 『一年一組せんせいあのね―詩とカメラの学級ドキュメント』 鹿島 和夫 編 フォア文庫 https://www.amazon.co.jp/dp/4652039077 35年以上前の本だが、今の教育で欠けている視点が手に入る良書である。 ...

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