2014年11月12日水曜日

マニュアルの多様性を認める

前号のマニュアルについての話の続き。

マニュアル通りにやると、うまくいくことがある。
「ことがある」というのは、逆に言うと、うまくいかないこともある。

前号で「クラス会議」について少しふれた。
多数の成功事例が出ている手法であり、自分自身も取り入れている手法である。

ここで大切なのが、「複数の人がうまくいく」=「誰にでもうまくいく」という勘違いをしないこと。
時々「○○先生の△△という手法をやったけれど、自分のところでは全くうまくいかなかった」という話をきく。
極端な場合「△△の手法はダメ」と周りに公言するのを見ることもある。
これはやめた方がよい。
服装と同じで、合うか合わないかは、人それぞれである。
例えば志茂田景樹さんのファッションは世界に認められているが、正直、私は真似しない。
しかし、それを否定もしない。似合う人には似合うと思っている。

多様性を認めていく。
そのためには、色々なマニュアルを知っておくことが大切である。
可能性が少しでも感じられるものなら、やってみる。
すると、初めて本当の良さも欠点も見える。
うまくいかないのは、やり方がまずいか、または自分と自分のクラスに合っていないのである。

組み合わせも大切で「自分としては合っていると思う手法だが、今年のクラスには合わない」ということもある。
だから、毎年やることが違ってくる。
取捨選択ができるのも、複数の手法(マニュアル)を持っていればこそである。

マニュアルは「手引き書」であり、いわば道具である。
例えば食事をするのに、フォークしか持っていないとする。
すると、カレーが出ても味噌汁が出てもフォークで食べるはめになる。
スプーンや箸があれば、違う選択ができる。
まあ、そんなところである。

マニュアルの多様性を認め、複数持っておく。
そのために、常に学び続け、マニュアルの更新とともに自分自身を更新する。
当たり前ながら、結構大切なことであると思う。

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