2021年11月28日日曜日

ルールと信頼関係

 過去何度も伝えてきている、学級づくりの原則がある。


その中の最重要項目が

1 安全・安心(信頼関係)

の構築についてである。


前提として

「信頼関係と、言うことをきけるというのは違う」

ということを押さえる。


強い信頼関係を築くというのは難しい。

だから、一朝一夕ではできないし、初日から最後の日まで築き続ける必要がある。


さて、次のような勘違いをしていないか気を付ける必要がある。

「子どもたちは黙って言うこともきくし、やるべきこともきちんとやる。

だから私と子どもたちの間には信頼関係がある。」


これは、信頼関係ではない。

どちらかというと

2.ルール(合意形成)

ができている状態である。


単純に「黙って言うことをよく聞く」というのは、言うなれば主従関係に近い。

これはこれでとても大切である。

国家との関係もそうだし、雇用主と従業員という関係もそうだし、交通ルールなども主従関係といえる。


無条件にただ言うことを聞くということは無思考であり、主体性に問題がある。

一方で正当な理由もなく、ただ上からの言うことだから聞きたがらないというのでは、無秩序である。

2歳児の「イヤイヤ期」と同じ状態である。

理由も聞かずにとにかく自分の思うようにしたいとわめくのは、集団にとっては迷惑千万である。


既にあるルールや当たり前というのには、大抵は必然性も意味もある。

学校の当たり前を問うという時にも、この前提は必要である。

その存在理由を考えた上で、要るか要らないかという検討ができる。


集団で信頼関係を築く中には、互いがそういったルールを守ってくれるだろうという前提も含まれる。

親子のように特別な関係ではない集団であれば、尚更必要である。


合理的なルールと安全・安心(信頼関係)は切っても切れない関係にある。

学級づくりの基本としておさえておきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

  • SEOブログパーツ
人気ブログランキングへ
ブログランキング

にほんブログ村ランキング