自治的学級づくりについて。
自治的な学級をつくりたいと思っている人は多い。
子どもたちが主体的になっていきいきと学ぶ姿は、多くの人が求めるところである。
これを、学活の時間だけで作ろうとしても、無理である。
クラス会議だけに力を入れたら自治的な学級ができるかといえば、そんな訳はない。
自治的な学級をつくるのであれば、全ての時間に自治的学級づくりを取り入れていく。
朝の支度から帰りまで全てである。
国語や算数、体育などの教化でも、当番活動でも係活動でも休み時間でも、全てで自治を意識して指導する。
基本的な指導方針は、それで自力がつくかどうかである。
最初は教えるが、後は自力でできるようにしていくのが基本である。
たとえ躓いた時、転んだ時に助けるかどうかも、自力で立ち上がって進んでいけそうかどうかで判断する。
自分たちで何とかできることを常に求めていく。
指導者がすることは、直接手を貸すことよりも、自力あるいは仲間と協力して解決できるよう促すことである。
そうすると、必ずうまくいかないこと、トラブルが起こる。
トラブルは成長のための必修科目である。
間違い、失敗、ケガもけんかも全て含まれるが、どれも「必修」である。
失敗するには、チャレンジする機会と場の設定が必要である。
一日の中に、チャレンジできる時間をいくつ設けられるか。
例えば朝の会にどれぐらい子どもが使える時間があるか。
例えば算数の授業中に、どれだけ子どもが何かを選択してチャレンジできる時間があるか。
また、それらをした際に必須で生ずる失敗へのフォローがなされるか。
失敗して馬鹿にされたり笑われるようでは自治的学級づくりはできない。
失敗を当然のこととして受け止めるだけでなく、むしろ挑戦の証、成長の糧として歓迎する風土をつくろうとすることである。
今やっていることは、子どもの自治につながるか。
集団を指導する際に常にその視点があると、指導に一貫性が生まれるはずである。
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