2020年10月4日日曜日

楽だと思う方の逆をやると楽

 思考法で何度か紹介しているが、「逆」を考えるというのは、物事を明確に捉える時に便利な考え方である。


例えば「なぜこれがあるのか」を考える時は、「ないとどうなるのか」を考えるとよい。

ルールの存在意義を考える時などにも有効である。


同じように、行動様式にもこれを採用してみる。

思い込みの逆をいってみると、うまくいくことが多い。


何でも使えるのだが、例を挙げて考える。


身体が疲れるから、姿勢を崩す。

実は逆で、姿勢を正して立腰を心掛けると、負担が減って腰が疲れなくなる。


お腹が空くから、たくさん食べる。

これも逆で、たくさん食べているのが、もっと食べたくなる原因である。

胃が拡張する。

食べる量を少しずつ減らしてゆっくり食べるようにすると、お腹が空きにくくなる。


疲れているから、不機嫌な表情、声になる。

これも意識的に表情を変えることで、逆に元気になる。

次のウィリアム・ジェームズの名言の通りである。

「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ」

We don’t laugh because we’re happy. we’re happy because we laugh.


毎日ランニングを続けるのはきついから、週1で走ろうと決意する。

そうすると、続かない。

実は、週1よりも毎日走る方が続けられる。

毎日やることには意志力も判断も不要なので、精神的に楽である。

他のあらゆることがそうである。


さっぱり勉強しようとしない我が子に、勉強をしろという。

これはほぼ確実に、余計に勉強を進んでしなくなる。

ここへのアプローチ方法は様々にあるが、少なくとも正攻法ではうまくいかないのはもはや自明である。

逆説的に考えると、勉強しようとしないのは、十分に遊んでいない可能性がある。


・・・挙げればきりがないが、そういう考え方もある。

楽だと思う方に流していることが、実は苦を生んでいるというのが基本パターンである。


自分がつい安きに流しているものに対し、試しに実行してみると、何か変わるものがあるかもしれない。

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