2018年3月22日木曜日

早く帰れる環境を自分で作る

先月に新宿で実施した、仕事術セミナーでの学び。
仕事術や学級づくりの基本について話をさせていただいた。

会の趣旨からいって、当然、参加者の多くは
「もっと仕事を早く終わらせて、自分の時間を作りたい」
という思いをもっている。

ただ、参加者の内情は、かなり違う。
Aは、21時まで勤務はほとんどの人が当たり前という職場。
Bは、18時過ぎには、周りの人が大方帰っているという職場。
どちらも「自分は早く帰ることができていない」という悩み。

では、どちらが早く帰れるか。
当然、Bである。
Aの職場で自分だけ早く帰るというのは、何か妙な罪悪感を抱き、かなり明確な意思表明を必要とする。
Bの職場なら、逆に早く帰れない自分に罪悪感を抱く。

周りと違うと罪悪感を抱く。
自分にとって、周りの労働環境が良いと思えないなら、罪悪感を抱く方を選択するしかない。

ポイントは「常識」の違いである。
「当たり前」の基準の違いである。

仕事そのものの量にどれほど違いがあるかは、わからない。
ただ、確実に言えることは、みんなが遅い職場では、「異常」に気付きにくい。
むしろ正常勤務で定刻に帰ることが「異常」「異端」に映る。
当然、早く帰るとは言い出しにくい。
「うちで早く帰るのは無理」という言葉が出やすくなる。

つまり、環境が大切ということである。
人間は、環境の影響を大きく受ける。
無意識だと、ここに完全に流される。

そして、環境は自ら作るもの。
周りが散らかっているからといって、自分の机も散らかすのは、もう流されている。
そういう時こそ、自分の机だけはきれいにする。

すると、目立つ。
「業者の方や来客がくると、なぜかいつも自分の机が使われている」という状態になれば、間違いなく突出してきれいである。

つまり、小さなことから始める。
残業の常態化のような大きなことを、いきなり変えるのは難しく感じるかもしれない。
しかし、机の整理のような小さなことからなら、手を付けられる。
小事が大事を作るのである。

たかが机の整理整頓一つ。
自分の職場環境を嘆く前に、そこから始めてみてはいかがかという提案である。

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