2018年3月4日日曜日

逃げるもよし また歩けるように

2月末よりうっかり更新を忘れたため、不足分を補うまで連日更新する。

前号の続き。
学級をしていて、逃げたくなる辛い状態をどうするか。

結論から言うと、立ち向かおうとして真剣にがんばったなら、その後は逃げることがあってもいい。
ドラマで一躍有名になった「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉は、真理である。
がんばりすぎて死んでしまっては元も子もない。

むしろ、責任を感じてがんばっているなら、積極的に周りに助けを求めるべきである。
それが逆に、「責任をもつ」ということにもつながる。
責任者として素直に「周囲に助けを求める」という有効な手を打とうとしているからである。
時には周りに託し、休むことだってあるだろう。
あくまで、最初から責任を放棄しないということが大切というだけである。

周りに辛い状態の人がいたらどうするか。
その人は、明日の我が身である。
放っておいたら、同じ目に遭う。
たまたま、その役割を負ってくれているのだと考える。
だから何かしらの声をかけ、心をかける必要がある。

辛さを聞いてあげることが第一。
本人は、関わって欲しくないかもしれない。
しかし、関心を寄せていることを伝えることだけでもいい。
一声かけるだけでもいいのである。
実際、私もある子どもについて自分が悩んでいる時、前の担任の方に「私もそうでした」と言ってもらって、とても救われたことがある。
自分だけじゃないと思うこと、思わせることが大切である。

ちなみに、落ちている時はうまくいっている人の話を聞きにいかないほうがいい。
落ち込んでいる時の成功者の話は、余計に落ちる。
こういう時はセミナーに出たり本を読んで何とかするより先に、生活リズムの改善を優先する。
きちんと寝て起きて、栄養のあるものを食べて、できれば少し身体を動かす。
人間らしさの回復の方が先である。
(これは、子どもにとってもいえる。)

セミナーなどに行くのは、その後で元気になってからでいい。
セミナー参加を最も勧めるのは、大きな心配や不安もないけど、何となく宙ぶらりんでどうしていいかわからない人である。
今までの方法で何となくやってはいけているという人である。
エネルギー自体は余っているという人である。

逃げたくなったら、逃げていいから、まず周りに相談すること。
元気な人は、元気でない人に自分の時間を分けて、外に学んでレベルアップすること。

「歩」の字の如く、たとえ少し止まってもいいから、もう一度少しずつ前へ歩きだせることの方が大切である。

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