2017年2月8日水曜日

「長期の幸福」を行動の軸にする

行動や判断の軸は何か。
気分や状態でぶれてしまうが、本来は「長期の幸福」が大切である。
ただ、実際は短期の安易な方向に負けてしまうこともある。

教室で子供がよくない事をしたのに、自分が嫌われたり反発するのを避けて叱らないでいたら、子供と教師の双方が不幸である。
子供は自分を高め、幸せになるために学校に来ているのだし、教師はそこに向かうよう導くのが仕事であり「志事」である。
だから、きちっと叱る。命や人としての尊厳に関わる場合、怒ることだってある。
その時は双方が痛いが、長期的な幸福の方が優先である。
叱るか流すかどうかの軸は「どちらが子供の将来のためになるか」である。

さて、「長期の幸福」の視点は、あらゆるリーダーの立場の人間に必要不可欠である。
逆に、あまり考えないと、楽な「短期の不幸回避」に安易に流れがちである。
先の「叱るべきなのに叱らない」というのもその悪例の一つ。
企業で、顧客からのクレームが怖いから失敗を隠したり誤魔化したりといったことも、この典型。
双方の長期の幸福を考えるなら、他に指摘される前に社長自らが失敗を公にして謝罪し、是正に取り組む姿勢を示した方がいい。
その時は辛いし経営も一時的に悪化するだろうが、その後の回復力に雲泥の違いが出る。
信用を取り戻せる。

さて、そういった長期の幸福の視点に立って、「常識」、特に「学校の常識」を見直してみる。
身の回りの「常識」は、自分と子供を長期的に幸福にしているだろうか。
「前からあるから、そうだから」というだけの理由で続けているものはないか。

今年度が終わるのを機に、一つ見直してみるのもいいと思う。

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