2017年2月10日金曜日

「素晴らしい成人式」とみる

メルマガ上で、成人の日に書いた記事。

まずは昨年発行して「まぐまぐニュース」で反響のあった次の記事の振り返りを。
http://www.mag2.com/p/news/139065

ここにおける現象もその原理も、学級経営と全く同じ。
原理原則を一言でまとめると、
「注目行動の強化」である。

学級で、誰に着目すべきか。

全く不勉強の何も知らない状態で学級担任をすれば、確実に「目立つ子」に目がいく。
担任や友達が話している途中でも、お構いなしに自分の好き勝手な言動を繰り返す子供。
「真面目」な教師は、その都度注意したりなだめたりする。
学級崩壊の典型パターンである。
不適切な行動に着目して指導を入れていけば、その行動はますます強化される。
何度も繰り返しになるが、「叱責も報酬」だからである。
先の記事で言えば、「荒れる成人」にスポットを当てた各種報道である。

どう対応すべきか。
「不適切な言動」に対しては「意図的な無視」で対応するのが基本である。
その代わりに、何に着目するか。

適切な言動である。
なすべきをなしている子供をこそ、認める。
それは、ある意味で大変「地味」な言動である。
例えば人の話は真剣に聞くといったことである。
そんな「当たり前」がいかに素晴らしいことかを伝える。
不適切な言動を繰り返している子供も、そこに学ぶ。
こちらを先の記事でいうなら、素晴らしい参加態度や代表スピーチをした成人式の報道である。
(東日本大震災の後は、これがかなりあった。復興には若い力が絶対に必要である。)

不適切な言動をしている子供が悪いのではない。
不適切な言動そのものがその場において「不適切」であり、悪いのである。
だから、その言動自体は無視する。
実は子供を無視しているのではなく「意図的な無視」という教育を施しているのである。
そして、不適切な言動を無視することは、その意図まで事前に全体へ伝えておくことも大切である。
「立派な成人への称賛」が、次の立派な成人式を生む。
逆をいかないことである。

この学級経営の原理原則は、社会に適応できる。
注目される言動は、正負に関わらず強化される。
「日本の成人はダメだ」という点に着目すれば、事実とは別に全体の自尊感情は当然下がる。
歴史を含め、そこに着目させるのだから「日本の子供の自国のへ自尊感情は世界一低い」なんて、当たり前である。

全国各地で、素晴らしい成人式が多数開かれているのが事実である。
偏った見方だと、都市部の成人式が「荒れる」と見えるのは、当然である。
実は荒れているのではなく、分母が大きいだけである。
分母が大きければ、割合の関係上、当然不適切な言動をとる「子」の絶対数も増える。
「10人の荒れている成人(?)」を見るか。
「9990人の立派な成人」を見るか。
どちらも同じ事実を、違う視点で見ているだけのことである。
何度も繰り返すが、99.9%の立派な新成人にとって、偏った報道は誤解を招く大迷惑である。
自尊心を構成する一つである「地域への誇り」も傷つけられる。

日本の未来を担う新成人を、祝福・歓迎したい。

オレオレ病

作家であり心理学者でもある、早稲田大学名誉教授の加藤諦三先生の言葉。 ================ 他人のために何かをしてあげれば、 大抵の自分の悩みはたちどころに消える。 ================ 大学生の頃、教育心理学を専攻していたこともあり、加藤諦三先...

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