2016年7月20日水曜日

協働を生む学習環境は誰がつくる

前号に引き続き、次の本の内容から。
『やる気を引き出す全員参加の授業づくり 協働を生む教師のリーダーシップ 小学校編』
http://www.amazon.co.jp/dp/4182014219

協働の主役は誰か。
つまり、誰が協働するのかということ。
この答えは、当然子どもたちである。

では、協働を生む学習環境は誰がつくるか。

こちらは、教師の仕事である。
子どもではない。
ここを間違えると、ただの放任になり、余計に学級がぐちゃぐちゃになる。

先ほどの本の中で、赤坂真二先生は次のように述べている。
「多くの子どもたちには学習環境に対する決定権がないのです。」

全くその通りで、学習環境の決定権は教師が有する。
「自分たちで学習環境づくり」という実践があるが、それをやろうという雰囲気をつくったのは担任である。
放置していたらそんな夢のようなことは起こりえない。

では、学習環境の中で、最も重要な要素は何か。
教室の広さや机・椅子の状態?
ICTの整備状況?
地域性?
・・・どれも大切ではあるが、最重要ではない。

最大の学習環境は、教師。
教師自身である。
それも「教え方」ではなく、「在り方」。
ここが最も感化・影響を与える。

いじめのないクラスを本気で目指す教師は、子ども、同僚はもちろん、あらゆる人々をいじめたり見下したりしない。
全力で学ぶことを求める教師は、自分も全力で学ぶ。
思いやりを求める教師は、自身も思いやりが深い。
協働を求める教師は、自身が職員と協働をしようと努力している。

無論、すべてできる人などいない。
だからこそ、自分はどこを大切にしているのか、できているのか、自己理解が必要である。
自分ができていないことは、当然子どもには求められないのである。

学習環境の決定権は、教師にあり。
そして、自分自身の在り方が反映しているという自覚を持って学級経営にあたりたい。

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