2015年12月27日日曜日

助けて力と助ける力

助けて力。
学級で大切にしている力の一つである。

その名の通り周りに「助けて!」と言える力である。
私が勝手に名付けた。
今ネットで調べたが、直接この用語を使っている人はいないようなので、ひとまずオリジナル用語と言える。

何だか頼りない能力のようだが、重要である。

ちなみに、健康な赤ん坊は、この力がある。
赤ん坊は、困れば泣く。
助けを求める。
自分でできないからである。
助けてもらえないと命に関わるから、文字通り必死で泣く。

つまり、生来備わっている能力である。
一方で、段々失われる能力ともいえる。

どのような過程で失われるのか。

2歳半ぐらいで「ジブンで期」が来る。
何でも自分でやりたがる。
発達の証である。
しかし、この時期は助けてもらわないと自分ではすべてできない。
それを学ぶ時期でもある。

さらに大きくなるにつれて、「できないことはダメ」という認識を持ち始める。
周囲の目を気にし出す。
そうなると、助けてと言えなくなる。
助けて力の衰退期である。

ここを救うには、本人の意思もあるが、周りの力も大切である。
学級において、「助けて力」を強くするには、学級の「助ける力」を強めることである。
つまり、助ける方を先にすれば、助けてと言いやすくなる。
単純な話である。

具体的には、得意の提供。
得意分野で人を助け、不得意分野で人に助けてもらえばいい。
先に助けてもらった人は、後で返せばいい。
単純な話である。

ところで、先の赤ん坊の例でも、泣かなくする方法があるらしい。
それは、泣いても無視すること。
赤ん坊に対して、無関心を通すこと。
泣く度に無視したり攻撃したりを続ければ、やがて諦めて泣かなくなる。
その内、助けてもらおうという欲求すら起きなくなる。
生きる力が失われていく。

学級でこの「無関心」状態を作らないこと。
困っている人を見つけても見ぬ振りをするようであれば、自分も助けてと言えなくなる。
みんながみんな困る状態になる。

困っている時に助けてと言う。
周りは「助けるよ!」と動く。
必然的に「ありがとう」も増える。

助けて力と助ける力は、学級における二つで一つの力である。

共感と勘違い

「インクルーシブ教育」に関連した話。 最近、刺さった本。 『跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること』 東田 直樹 著 イースト・プレス (2014/9/5) http://www.eastpress.co.jp/shosai.php?serial=21...

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