「本質を見抜く視点」シリーズ。
このシリーズのそもそものきっかけである、西村健吾先生からの新しいメールを引用する。
==========================
本質を見抜く視点(西村健吾)
B「その教育が、一面的なねらいにとどまらず、立体的なねらい(裏のねらい)を包含しているかどうかということ」については、先生が十分に実例を示しながら僕の思いを代弁してくださいました。
よって、新たにCの視点を立ち上げ、視点BとCとを絡めながら以下に愚見を書き連ねます。
ではまず、Bについて。「水泳指導」を例に…。
例えば小学校高学年における水泳の目標(あえて技能に限定)を端的に言えば、「続けて長く泳ぐこと」です。
これがまず第一のねらい(表のねらい)であることは、教科の特性からみても言わずもがなです。
水泳「を」教える視点はまさにこれですよね。
その一方で、水泳「で」教える視点こそが、立体的なねらい(=裏のねらい)と合致します。
すなわち、松尾先生のマラソンのねらいでいけば、
○泳力の向上への取り組みに意欲を持たせる
○寒さや苦しさに耐え、心身の機能を高める
○続けて努力することの大変さと意義を体感する
○勝負を知る
といった感じになりますでしょうか。
僕も基本的に同じです。まさしく視点Bです。
ただし、同じなんですが、あえて視点に軽重をつけるとすれば、その根拠となるのが、視点C「別の活動に転移していくかどうかということ」です。
すなわち、そこで学んだことが、例えば学習面、例えば生活面に波及し、生涯にわたって生きて働く力になるかどうか…という視点です。
(先生のマラソンのねらいでいけば、下2つですね。)
===============================
まだまだまだ続きがあるが、今回は引用をここまで。
視点Cについて、この後西村先生の持論が展開される。
水泳における「学習面、生活面に波及し、生涯にわたって生きて働く力」とは何か。
読者の皆様にも考えていただきたい。
(次号に続く)
2014年12月24日水曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
実習生にした話。 AとBで迷った時はどうするか。 AとB、それぞれのメリットとデメリットを羅列する。 メリットが多く、デメリットが少ない方を選ぶ。 その際、「安全」にデメリットがある場合、これは最優先で取り除く。 体育の授業における例としては ・帽子を被らせるか否...
-
若い先生方、あるいは教育実習生からなどでもよく聞くのが「叱れない」「注意できない」という悩みである。 子どもとの関係性が壊れるのが怖いのである。 ここについて述べる。 まず、叱るという行為だが、これは基本的には人間関係ができてからでないと、本来の正しい効果を期待できない。 叱る...



0 件のコメント:
コメントを投稿