2011年3月10日木曜日

教師は傲慢になりやすい

「教師は傲慢になりやすい」
先日の「学びをシェアする」で実践発表をした京都の先生の発言である。
本当に、その通りだと思う。
以下は、それを聞いての自分の考えである。

教師は「学級王国」の王様であるという。
子どもの側に降りるといっても、教室内の全責任も全権限も教師が持っている。
権限を子どもに分譲することはできるが、最終責任は分譲できない。
そういう意味で、誤解を恐れず「王様」という表現をしていた。

有田和正先生の6年生の社会科実践で「有田国憲法」を作るというものがある。
最初に示すのは、大日本帝国憲法の条文で、「天皇」を「先生」、「国」を「教室」にしたものである。
作ってみると笑ってしまうのだが、これが意外と実際の教室に当てはまっている。
「専制君主」ならぬ「先生君主」の国ができあがっている。
これじゃまずいということで、日本国憲法にならって民主的な教室の憲法作りが始まる。
まあ、そういう流れである。
(詳しく知りたい方は有田先生の著書「『六年生に育てたい学習技能』明治図書」を参照)

子ども達は、多くの国の民衆と同じで、腹の底では、トップに対して不満も抱いている。
それでも、何だかんだで、先生に従ってくれている。
新卒だろうがベテランだろうが、人格者だろうがそうでなかろうが同様である。
そのことに、教師自身が畏れを抱いていかないと、傲慢になる。
いつも一緒にいてくれる子ども達に対しても、感謝の気持ちを持ち続けたい。

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