2016年4月11日月曜日

危険は忘れた頃にやってくる

前々号の続き。

学級の重要な3つの要素である「楽しさ」「ルール」「安全・安心」の内、1つだけがない状態。
これが、実際の学級では結構多く見られる状況である。

Aルールがしっかりしていて、安全・安心だけど、つまらない学級。
B安全・安心で楽しいけど、ルールはない学級。
Cルールもしっかりしていて楽しいけど、安全・安心ではない学級。

Aの学級では、子どもがきちんとするが、覇気が無い。
言うことをよく聞く分、指示待ちも多い。
基本が「パッシブ・ラーニング」状態である。
「きちんとやろう」とするとなりやすい。
また「崩さない」ことを重視した学級経営を目指すとなりやすい。
一年間何事もなく過ぎるが、溜めた分、次の学年で爆発する可能性を秘めている。
また「前の〇〇先生はやってくれたのに」という甘やかされた考え方を持つことも多い。

Bの学級は、騒然としているが、クラス内では何かうまくいっている。
共通理解されたルールがない分、問題が起きた時は担任に依存している部分が多い。
「仲良くやろう」とするとなりやすい。
また「自分の学級さえ楽しければいい」という考えだとなりやすい。
担任との結びつきが強く、ルールを担任に依存している分、「前の○○先生の時は許してくれたのに」がよく出て、これも引き継いだ後に苦労する可能性が高い。

Cの学級は、一見良いクラスである。
しかし、裏で結構問題が起きている。
表面的には楽しく仲良くしているため問題が見えにくく、担任も気づいていないことが多い。
こちらは、5年目から10年目あたりの、少しばかり自信を持ち始めた教師の学級に多い。
引き継いだ後で、実は問題があったことを前担任が知るという痛いパターンである。
(このあたりの失敗については、
『思春期の子どもとつながる学級集団づくり (学級を最高のチームにする極意)』赤坂真二編著
http://www.amazon.co.jp/dp/4181858243
に詳しい。私の大失敗体験談を暴露してある。)

何が言いたいかというと、経験を積むと、最重要の「安全・安心」の面を落としやすいということである。
慣れてきた時が一番危ない。
「危険であることを忘れない内は安全である」とは、紙雷管(火薬)の箱に記載された名言だが、まさにそれである。

平和であることを当たり前だと思わない。
過信は慢心を生み、転落につながる。
安全・安心は「タダ」じゃないのである。

そして、3つの要素はリンクする。
サッカーなどのスポーツを考えるとわかりやすい。
安全・安心には、ルールと楽しさが必要となる。
ルールが、安全・安心と楽しさを保証し、その二つがルールを守ろうということにもつながる。
楽しさは、ルールと安全・安心の上に立つ。

3つがそろった学級に日々近付くことを目指したい。

共感と勘違い

「インクルーシブ教育」に関連した話。 最近、刺さった本。 『跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること』 東田 直樹 著 イースト・プレス (2014/9/5) http://www.eastpress.co.jp/shosai.php?serial=21...

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