2014年8月18日月曜日

「個」だけでなく「子」

今回は、「やる気スイッチ」共著者の飯村友和先生のブログから。
↓イートモ日記
http://etomo.exblog.jp/

ここに書かれている「個とだけでなく,『子』そのものとしてみている」
という点に、とても共感した。
こういうことに気付く「O先生」という方もすごいと思う。
同じ話をきいたはずなのに、どう受け取るかも「個」の違いである。

詳しくはブログ内の記事を読んでいただくとして、以下は読んでの私見。

「○年生だからできる」という視点で見るのは、少し気を付けないといけないと思っている。
学習指導要領上に最低基準として示されている内容は全員に教える義務があるが、発達から見て合わない子どももいる。
肢体不自由のように誰が見ても無理があるとわかる場合と、LDのように外からは見えないけれども実際には無理な場合がある。
だから学年とか年齢ではなく、「個」として見る。
さらに、「子」として見れば、「発達」も考慮され、子どもらしく「今」を育てるという視点が持てる。

子どもは、今のままではないし、一方でいきなり発達もしない。
植物が育つのと同じで、周りの恩恵を受けつつも、自力で伸びていく。
種の時期には水やりで、双葉が出たら虫に食べられないようにしないといけない。
葉が出た後には日光も必要になる。
蔓が伸びる時期には絡まる部分が必要だし、花が咲けば虫が必要になる。

学級には、「人間」という点で同じ種が集まっているものの、発達の状態はまるで違う。
よって、「個」によって適切な方法がまるで違う。
「平均的」に見て、本葉が生えているものが多い時期に、双葉のものも当然ある。
その双葉を伸びろ伸びろと無理矢理引っ張ったら、ダメになるだけである。
双葉は双葉として適切な手立てをとって、後は自力で育つのを待てば良い。
これが「個」として見るということだと思う。
そして、「子」だと思ってみれば、いつか大きく育つという目で待てる。

色々書いたが、学級経営で大切なことは飯村先生の
「子どもが子どもらしくいられるクラス」
「一生に一度しかない子ども時代を子どもらしく幸せに」
という言葉に集約されていると思った。

絶対到達目標がある以上、現実的には難しいこともあるが、そういうクラスを目指していきたい。

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