2014年8月26日火曜日

やる気スイッチ「期待してる」

メルマガ上の質問で、「どうして今回、本の出版が実現したと思うか」というものが多かった。
目標はあるけど、どうしていいかわからないという人が多い。
自分も、その仲間である。

要因はたくさんあるが、「モチベーションの維持」は結構大切なポイントだと思う。
子どもに教える立場として役に立ちそうなエピソードを一つだけ紹介させていただきたい。

数年前、ある研修会に参加した時のこと。
知り合いの先生が声をかけてくれた。
私を大変可愛がってくれている先生である。
その先生が、別の会で、私の尊敬する先生に会って話してきたとのこと。
その際に、私の話をしていたという。

「彼は、これから伸びるよ」

そう言っていたと、教えてくれた。
ご自身が本当に言ったかも定かではない。
この教えてくれた先生も、相当な「できる人」である。
しかし、そう言われて、当然気持ちが一気に鼓舞された。
「期待に応えたい」という一心である。


さて、次の話は、ある本で読んだ教育に関わるエピソードである。

ある中学校に、荒れた少年がいた。
自他共に認める、いわゆる「札付きの不良少年」である。
その彼が、卒業前に校長室に呼ばれ、こう言われた。
「君は将来、必ず大物になる。
 私はたくさんの子どもを見てきたから、それがわかる。
 君だけは特別だ。
 期待しているよ。
 しかし、周りに差別ととられるから、この話のことは私たちだけの秘密だ。
 誰にも言ってはいけないよ。」

後日、成人して本当に立派になった彼は、同窓会で仲間と集う。
仲間と話していて、校長先生に言われた話をした。
すると、仲間がみんな驚いたという。
「俺も言われた」「私も言われた」・・・・
何と、全員が同じことを言われていたという。
校長先生、「してやったり」である。


「あなたに期待している」というメッセージは、プラスの暗示を引き起こす。
真実がどうかでなく、そう言われたことが真実となる。

子どものやる気スイッチを入れる一つの手法である。

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