夏休みの読書感想文等宿題に関して、文科省よりChat gpt使用についての見解が出された。
それ以前に、Chat gptは13歳以下だとそもそも使用できず、18歳未満には保護者の許可が必要というルールがある。
以前にも書いた通りで、人間は「ダメ」と言ったら止めるものでもないというのが現実である。
メルカリ等に夏休みの宿題代行業者が氾濫して大儲けした現状を見れば明らかである。
さて、この活用は読書感想文コンクールに限らない。
例えば、夏休みの自由研究にも利用できる。
大人の権限でちょっとChat gptに命令して、ものの数分でアウトラインを出してもらった。
以下、Chat gptの出してくれたアイデアである。
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タイトル:浮力の不思議
はじめに
浮力の不思議についてみんなに紹介します。みんなが水に入ると浮くこと、それは浮力という不思議な力が働いているんだよ!この研究では、浮力の仕組みを楽しく学んでみよう!
浮力とは
浮力って何だろう?実験を通じて浮力の不思議な力を見つけ出そう!水に入る物体がどうして浮くのか、どうして沈むのかを調べてみよう。アーキメデスの原理という言葉も覚えようね。
実験1:異なる物体の浮力を比較
いろんな物体を水に浮かべてみよう!例えば、おもちゃや果物、コインなど。それぞれの物体が水に浮く理由を考えながら、不思議な現象を観察しよう。もしかしたら、大きさや形が浮力に影響を与えるかもしれないね!
実験2:浮力と重力のバランス
水に浮かべた物体には浮力が働いているけれど、重力という力もあるんだ。水に浮かべた物体の重さを計って、浮力と重力のバランスを確かめてみよう。ちょっと難しそうだけど、一緒に考えよう!
実験3:船の浮力の原理
船は大きな物体だけれど、なぜ浮くのかな?紙船やアルミホイル船を作って、水に浮かべてみよう。どんな形の船が一番浮きやすいかな?不思議な船の浮力の原理を見つけよう!
実験4:浮力を利用した物体の設計
浮力って素晴らしい力だね!実験を通じて浮力を利用した物体や構造物の設計を考えてみよう。例えば、浮き輪や船、水中のおもちゃなどを自分で考えて作ってみよう!どんな物体が浮力を最大限に使えるかな?
結果と考察
実験の結果をまとめよう!浮力の不思議な力を見つけたり、物体の形や大きさが浮力に与える影響を考えたりしたね。浮力の大切さや日常生活での活用方法についても考えてみよう。
まとめ
浮力の不思議を調べて、たくさん学びましたね!水に浮く現象や物体の設計など、楽しいことがたくさんありました。浮力の力って、みんなの生活にも意外と関係しているんだよ!これからも科学の不思議を追求していこうね!
参考文献
浮力に関する本やウェブサイトのリストを紹介します。これらの情報源からもっと面白いことを学びましょう!
付録
実験の写真や図、興味深い発見のメモなどをまとめた付録を用意しました。楽しい研究の記録を残しましょう!
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何をしたらいいかわからない子どもにとって、これはかなり助けになる。
(そもそもインターネットサイトの存在自体が、相当な手助けになるが。)
このアウトラインに従って実際に実験してみれば、面白そうである。
またそれぞれの項目について「書いて」と言えばここもある程度までは書いてくれる。
子どもが使用禁止だとしても、夏休みの自由研究は実質親の宿題という面もある。
どうしていいかわからない親が手助けのために使うことは十分に有り得る。
明確に「不正」と明言されている点については、使用できない。
しかし時に、設定されたルールの側がおかしいということも考えるべき点である。
ルール設定者(権力者)の都合や好みという面がないかは、常に疑うべきところである。
スポーツの世界はこれが顕著である。
オリンピックの歴史でも、日本が活躍して金メダルをとるとルールが変わるということは度々起きている。
(オリンピックはもはや爽やかなスポーツの祭典とは言い難い、醜悪な面が方々に見えてしまい、残念なことである。)
工夫した側の努力を否定するように、あっさりとルール変更がなされる。
Chat gptをフル活用できるリテラシーのある教員や大人はどれぐらいいるのだろうか。
実際、子どもの方はどうなのだろうか。
良い道具がある時にそれを活用する能力は、旧い制度を守るより大切である。
学校は、新しいものを活用する姿勢が必要である。
そのためには、古いものを捨てる必要がある。
旧態依然とした学び方やその学習内容を抱えたままでは、それができない。
学習指導要領がある以上、内容についての変更はできないが、工夫はできる。
昭和の時代から変わらないのではなく、今の時代に合った形の夏休みの宿題というものを考えてもよいはずである。
自由研究等そのものを否定している訳ではない。
本当に「研究」して大発見をしてしまうすごい子どもたちが存在することも認めている。
だからこそ、課題へ取り組むかどうかも個人の選択にして、使える道具はフル活用していいのではないかということである。
学校教育の実際は、基本的に保守である。
そして「新しいものは怖い」という感覚は「古いものをそのままにしたい」という感情と裏表である。
(ただ一番悪いのは、古いものを抱えたまま新しいものをどんどん取り入れることである。
それでは、クローゼットがパンパンになって、着られる服もダメになる。
新しく買うなら古いものを捨てるのが鉄則である。)
せっかく手助けしてくれるものは使った方がよい。
また新しい時代の価値観の流れは、拒否するだけ無駄である。
それを取り入れていくしかない。
だから、古いものを捨てるしかない。
この令和の新時代に、昭和時代の夏休みの宿題が「そのまま」残っていることの方がおかしい。
生成AIを読書感想文に使うなどうこう以前に、学校の在り方のおかしさの方が気になって仕方ない昨今である。
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