2022年5月14日土曜日

「聞かない子ども」になる方法

 前号に続き「聞かない」を考える。


逆説的アプローチで「聞かない子ども」を育てるような指導を考える。


一つは、前号で書いた「どうでもいい話をする」「分かりにくい説明を長々とする」である。

これを日常化していけば、子どもが聞かなくなる。

全ての子どもにとって防衛的かつ合理的手段ともいえる。


もう一つは、聞いてなくても問題ない状態にするということである。

例えば、単に聞かずに騒いでいる子の「もう1回言って!」のリクエストに易々と応じてしまう。

例えば、ルールを決めたけれど、破っても何もなし。

端的に言って、真面目に聞いている人が損をする対応である。


どちらにも共通しているのが「熱心さ」である。

熱心に、説明をする。

熱心に、相手の要望に応えてあげる。


いずれも、良い結果を結ばない方向の努力である。


努力をするなら、逆の方向に力を入れるべきである。


短い説明で済む努力。

あるいは、説明しないで済む努力。


真面目に聞いている人が得する努力。

必要だから決めたルールは守るよう促す努力。


当たり前のことが抜けることで、聞かない子どもになってしまう。

「最近の子どもは話を聞かない」という声もあるが、指導の在り方も大きく関与しそうなところである。

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