2018年1月5日金曜日

余裕は、作るもの

「余裕」という言葉がある。

「裕」の意味をGoogleさんに入れて検索すると
1.物が十分あってゆとりがある。ゆたか。 「裕福・富裕・余裕」
2.心がひろい。せせこましくない。 「寛裕」
とある。

これが余っているのが、余裕。
素晴らしい状態である。
「裕」の字が広く人名に好まれて使われているのも頷ける。

拙著『「あれもこれもできない!」から…「捨てる」仕事術』
https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-171335-5
の中に、この「余裕の大切さ」について書いた項目がある。
心理学の「空間補完効果」を例に、余裕を作る大切さを挙げている。
要は、無理矢理にでも余裕を作ると、それを埋めたくなる心理が働く。

これと併せて、パーキンソンの法則も取り上げたい。
この第1法則は
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
である。
つまり、余裕を作ろうと最初から設定して仕事をしない限り、一生余裕はできないのである。
時間制限を自分で設けない限り、仕事が早く終わることは、まずない。

逆にいえば、予定を先に入れてしまえば、必ずそこまでに仕事は終わる。
土日に遠方での結婚式が入っていれば、確実に金曜日までにすべての仕事を終わらせるはずである。
金曜日の夜に大切な用事が入っていれば、確実に定時に終わらせるはずである。
もっといえば、その日我が子が突然高熱を出したということになれば、誰かに託して無理矢理にでも終わらせるはずである。

つまり、仕事は本気の時間設定さえすれば、そこで終わる。
覚悟、決意の問題がかなり大きい。
これは、決してただの精神論ではない。
「そんなこと言っても無理」といっている間は、無理である。

爆発事故から帰還を果たしたアポロ13号の乗組員は、「無理」と言わなかった。
明らかに無理な状況に「無理」という代わりに、「どうすれば」ということに頭を捻った。
無理と諦めてしまえば、死ぬ状況である。
だから、「必死に」なってやれることをやった。

そこまで必死にならなくてもいい。
ただ、一定の時間内に仕事を終えることは、工夫すればできるはずである。
失敗しても命の危機に陥る訳じゃないので、ストップウォッチをもって挑戦してみればいい。

余裕は、作るもの。
作れば、埋めたくなって、何かが変わる。
仕事をする上で、一つ大切な考え方であると思う。

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