2017年12月29日金曜日

がんばる前に、空気を入れるべし

毎日、駅まで自転車で通っている。
最近、帰りの坂道のペダルが重いと感じた。
「身体が衰えてきたのかな・・・」とふと思った。
しかし、そんなはずはないと、がんばっていた。

タイヤを触ったら、空気がかなり抜けていた。
空気を入れたら、あら不思議。すいすい快適。

こういうことは、結構ある。
がんばる前に、メンテナンスである。
故障しているところがあれば、逆にがんばってはいけない。
故障が悪化する一方。
故障部分を直す方が先である。

これは、仕事にもいえる。
心と身体が悲鳴をあげているのに、がんばれば大丈夫と、連日深夜まで根性を出す。
根性があること自体はいいのだが、それ以前に病気一歩手前である。
さっさと帰って回復すれば、もっと短時間で質の高いものを仕上げることもできる。
むしろ、それをしようとしないで「ガンバリズム」を続けるから、いつまでも能力が高まらない。

疲れた顔で子どもの前に姿を現しては、どんな理由であれ本末転倒である。
子どもの前で元気でいることも、担任の大切な仕事の一部である。

「学級では、うまくいかない時こそ、外で遊ぶべし」とずっと言っている。
本メルマガでも、共著の『やる気スイッチ押してみよう!』でも述べている。
忙しいから、疲れているから子どもとも遊べない、というのは、空気を入れないで一生懸命ペダルを漕ぐ行為と同じといえる。
空気を入れれば、スイスイ進むのに、勿体ないことである。

今がうまくいかないのは、変なところでがんばり過ぎているからかもしれない。
そのことをがんばるべき根本・本質・原点の部分は何か。
教師ならば、言わずもがな、子どもの成長のためである。
子どもを常時善導するためである。
子どもを善導する教師には、元気で余裕があることが必要である。

また仕事を厳選し、元気を出すためのヒントとして、
拙著『「あれもこれもできない!」から…「捨てる」仕事術』
https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-171335-5
もおすすめしたい。

教師は、真面目でがんばりすぎる人が多いと思っている。
私もそういう面がまだあるかもしれないと思った自転車の一件だった。

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