2014年5月29日木曜日

応援係の指導の根本

春の運動会シーズンである。
高学年だと、応援係を指導する。

応援係の指導法にも、自分なりの基本がある。
応援合戦に勝つことを目的化している訳ではないが、毎年結果的に良い集団に育っていると思う。
指導したことがないという方のために、根本に当たる部分を述べる。

応援係は、比較的活発な子どもが集まる。
最高に目立つ役なので、自然とそうなる。

どうやってなったかにもよるが、なった以上は役割を自覚する必要がある。
勘違いで多いのは「自分が輝く」が目的化している子ども。
そうではない。
応援係は、応援を通して全員を盛り上げる係である。
1年生から6年生までの全員の力を引き出す係である。
応援合戦では、自分が声を出すのは当然で、全ての仲間に声を出させる方が重要である。
この辺りの役割は、教えてあげないとわかっていないことが多い。
1年生からの「憧れ」で立候補していることも多く、経験は無いのだから当然である。

応援係には根底に「周りへの感謝」を絶対に忘れさせない。
特に立候補して選んでもらった場合は必ずである。
なれなかった仲間もいるのだから、その仲間が納得いく姿を見せる責任を負う。
光が濃ければ影も濃い。
最高に輝く分、影の部分が必要になる。
前に立つ分、多くの努力や責任を負う。
団長なら、応援の全てを家で何度も繰り返し練習して、一番に完全に暗記してくるぐらいは当然やって欲しい。
周りを輝かせようとしている結果として、自分も輝くことになる。

これは、部活動や陸上記録会などの全ての「選手」にも当てはまる。
周りの支えがなければ、練習もまともにできなかったはずである。
選手が共にがんばってきた仲間に応えようとするから、周りも必死に応援する。
その応援により、結局選手である自分にも良い結果が出る。

「選ばれる」ということの誇りと責任の自覚。
おごりが出るぐらいなら、選ばれない方がその子にとってプラスになる。

そういう気持ちを持たせて、凜とした応援係を育てたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

  • SEOブログパーツ
人気ブログランキングへ
ブログランキング

にほんブログ村ランキング