2014年4月20日日曜日

学校という劇場

本の紹介。

学校という劇場 「ナンバーワン」より「オンリーワン」の教育を
園田雅春著 雲母書房

1996年発行の本である。
「世界に一つだけの花」が大ヒットしたのが2003年なので、
今では有名なこのフレーズを副題として先に使っていたことになる。
付けたのは編集者の方なのかもしれないが、相当な先見の明である。

著者のお名前の如く「田園風景」な教育が展開されている。
山羊を飼おうとか豚を飼おうとか、自分のいる環境ではなかなかできる実践ではない。
しかし、この本の実践群に、今の自分にとって大切なものが詰まっていると感じた。

以下、本文から引用する。
(引用開始)
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そこで、ぼくは、学級を担任するといつも、学期のはじめに二つのことを子どもたちに問うことにしている。
一つ目は、どんな学級にしたいかということである。
二つ目は、学級でどんなことをしたいかである。
(中略)
しかし、そこには、学級集団に前提がいる。
それは「なんでも言える雰囲気」があるということだ。
これは、学級の成員である子どもと担任がつくり出す最も大切な学級風土なのである。
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わかる子どもと正答を掲げた子どもだけが胸を張れる教室は病んでいる、
と言っても過言ではない。
誤答が提示されてこそ、100点満点に向かう学習がはじまるのである。
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(以上、引用終了)

まだまだたくさんあるのだが、この本に問いかけられている気がした。
自分はどれぐらいできているのか。
子どもにとって「オンリーワン」の教育ができているのか。
今年度からの課題の一つである。

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