2018年9月2日日曜日

日常的問題解決集団にする

公開研究会での赤坂真二先生からの学び。
そこからの気付き。

これからの時代を生き抜くための資質・能力とは。
子どもに何の力を育てるべきか。

問題解決集団に育てることであるという。
つまり、問題を自分たちの問題と捉えて動く集団である。

ここについて、自分が考えたことを述べる。

例えば、いわゆる「荒れた」学級では、ここができていない。
子どもは、自分の所属する学級がめちゃくちゃなことに問題は感じている。
しかし解決に動こうとしない、あるいはできないのである。
担任は解決に乗り出しているが、集団の助けがないため、力及ばずということになる。
つまり、ここに至る前までに手を打たないと、手遅れになるということである。

私は、子どもたちにしばしば次のようなことを伝える。

「けがをしていい。
次に大きなけがをしないよう工夫すること。
人のせいにしないこと。
なるべく自分で手当てすること。
無理なら助けます。」

「けんかしてもいい。
次にけんかをしない方法を考えること。
相手のせいにしないこと。
なるべく自分たちで話し合って解決すること。
無理なら助けます。」

日常生活で、こういった指導をしている先生は多いと思う。
一方で
「けがさせない」
「けんかさせない」
ことに力を使いすぎている実態もあるように思う。
問題を、すべて先生のものにしてしまっているのである。

これでは勿体ない。
トラブルを全て未然に防ぐ方法は、いうなれば
「温室栽培」
である。
蘭のような花には必要な手立てかもしれない。

しかしながら多くの子どもの人生は、大自然で生きるイメージである。
大自然は、美しいだけでなく危険も多い。
地震や今回の洪水のような、恐ろしい事態もあり得る。
生き抜くために何をすべきか、自分たちで力を合わせて考える必要が常に出る。

だから、助け合わないといけないのである。
一人では解決できないことが出る。

だから、いつでも人を助け、親切にするのである。
助けることを当たり前にしておく必要がある。

だから、いじめはだめなのである。
安全・安心面からも根本的にだめな行為だが、助け合う素地を著しく損なう。

日常的に問題解決集団にしておく。
そこの上に、クラス会議のような話し合い場面を設けて、その力を発揮する場でさらに鍛える。

クラス会議だけ一生懸命やっていてもうまくいかない時は、その素地ができているか見直す必要がある。

日常的問題解決集団にする。
先生が何もかもやってあげすぎないことが肝である。

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