2017年11月25日土曜日

気遣いとキヅカイ

こんなことがあった。
ある駐車場に、続々と車が入っていく。
その車の一つの中に私もいた。
私の後ろにも、待っている車がある。
後ろの人を待たせるのも悪いと思って、そのまま前向き駐車した。
これがいけなかった。
出る時が、大変だった。
入れる時と違い、当然満車になっており、車はぎゅうぎゅう。
出す際、5回以上細かく切り返して、やっと脱出できた。

私の後ろの人は、きちんと時間をかけて、普通にバックで停めたのである。
それを思った時、ちょっと恨めしい気持ちが出てしまった。
「自分が犠牲になった」「損をした」という気持ちである。
真実は、勝手に自分が「気を遣って」行ったことである。

気を遣うこと自体はいいのだが、それが思いやりによるものなのか、いい顔をしたいだけなのか、区別する必要がある。
本当に相手を思いやったのかと考えた。
違う。
後ろの人やそれ以降の人に、待たせていらいらされるのが嫌だったのである。
自己防衛・保身・欺瞞である。
当然、作用反作用の法則という自然摂理に従って、嫌な気持ちという結果になって返ってきた。
しかし、実にいい学びになった。
私は、ガンジーやマザー・テレサのような深い憐みと慈しみの心をもった人間にはなっていないようである。

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