今回は「仕事術」について。
雑務に時間をとられないということは大切だ。
なぜなら、その時間を使って教材研究をしたり子どもと遊んだりと、有益な時間を生み出せるからだ。
何でも一生懸命やればいいというものではない。
物事には「能率」というものがある。
あるランニングコーチが次のようなことを言っていた。
「四角いものを無理矢理押して転がすこともできる。しかし丸いボールならより小さな力で速く転がせる。」
まさにその通りで、言葉はきついが、仕事に対して「無駄な努力」をしていることが往々にしてある。
さて、具体的にどんな仕事術があるのか述べたいのだが、その前に一つ。
このブログを読んでくださっている方々は、きっと若い先生方が中心だと思う。
だから敢えて一つ付け加えたいのだが、「無駄な努力は無駄とは限らない」ということである。
矛盾したことを言うが、そうなのだ。
例えば私は、新卒の頃、次の日に行う全ての授業の教材研究と準備をしていた。
一年目は全て、二年目も8割方、三年目も7割以上はそうだったように記憶している。
校務分掌も初任から体育主任&情報主任&理科主任だったため、かなり色々な仕事があった。
そうなると当然、朝昼晩とずっと仕事をしていることになる。
プライベートにも支障が出る。
それでも、ひたすらやる。
これが無駄だったかというと、全く逆で、むしろここで基礎体力がついたのである。
能率悪くひたすら押しまくっていた対価として、筋力がついたと考えてもらえばいい。
その後で、能率良い方法を使った時、驚異的に仕事の速度が上がったのである。
つまり、ラクする方法を覚える前に、まずある程度苦労して欲しいのである。
「それじゃこのブログを読む意味がない」と言われそうだ。
そうなのだが、少しは辛い経験をしないと力がつかないのも事実なのだ。
「目の前の仕事に全力を尽くす」のは、基本中の基本といっていい。
2010年11月18日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿