2018年2月22日木曜日

「学級崩壊」の言葉を捨てる

素直さと学級崩壊との関連について。

学級崩壊の分岐点は、ここなのである。
子どもがひねくれてしまっているのである。
最初から聞く価値がないと各々が判断している訳であるから、当然授業も成り立たない。

素直でないので、何を言っても聞かない。
「だって」と「でも」で屁理屈を展開し、「どうせ」からの「意味わかんない」で締めくくる。
井の中の蛙戦法ともいう、完璧なる自己防衛手段である。(ちなみに私の命名。)

これを使いこなす子どもに太刀打ちするのは、なかなか難しい。
小手先の付け焼刃的テクニックでは到底対応できない。
どうするか。

ずばり「どうにもしない」が正解である。
とりあえず、相手にしない。
そこよりも、周りにもっと素直な子どもがいるはずである。
前号でも述べたが、どこに着目するかで方向が決まる。

優先順位の1位は、素直で真面目に学んでどんどん伸びたいと思っている子どもたち。
どの学級にもおよそ2割以上いる。(潜在群を含めると、およそ8割以上がここである。)
ここだけは、絶対落とさない。
間違っても、(一見)素直でないごく一部の子どもたちに注目してどうにかしようとしないこと。
「注目は報酬」「叱責も報酬」という言葉を覚えておくことが大切である。
中でも「ラストボス」の一人は、一年間戦い続けても勝つのは無理かもしれない。
なぜなら、自分が一年で何とかできるぐらいなら、親や今まで担任した人たちが、とっくに何とかしているはずだからである。

学級崩壊を怖がることで負の要素に注目してしまい、逆にその事態を招いているという事実に気付くこと。
そうではなく、良い学級、理想の学級を作ることを目指し、そこに当てはまる要素に注目することである。
良い行動の子どもを認め(=見て留め)、伸ばすことである。
「学級崩壊」という言葉を捨てて、理想の学級を作ろうとすることである。
古今東西問わずにいえる、学級経営の王道である。

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