赤坂先生のセミナーでの学びの続き。
個人的には好んで使わないが、いわゆる「問題児」という言葉がある。
要は、「イレギュラーな動き」をするお子さんである。
こう言われてしまう子どもたちに対し
「どう思うか」
と投げかけられた。
近くにいるサークルメンバーと話したが、揃いも揃って
「面白いよね」
という意見である。
みんな経験豊富なので、基本的に前向きである。
仲間曰く
「それは制度設計に含まれているべき」という意見。
全く同感である。
そもそも、みんな予想通りの動きでお利口さん、みたいな学級があったら気持ち悪い。
もしそんな学級があったら、「異常に抑圧されている」というような、何か歪みがあるはずである。
講師の赤坂先生から参加者へは
「先生を楽しんでいますか?」
との言葉が投げかけれらた。
これが最も大切である。
多くの教師が集まるある大きな会で、各提案者からの実践発表があったという。
その中で最も観衆の心をつかんだのは、経験豊富なベテラン勢ではなく、新卒の初任者の先生の発表。
クラスの「元気のよい」子どもに「カエルを投げつけられた」という出来事を、実に楽しそうに語ったという。
人によっては、「問題児」扱いかもしれない。
しかし、その先生にとっては純粋に「びっくりした!」という出来事である。
それを一緒に楽しんでしまえる姿勢。
これこそが、今、すべての教師に本当に求められている姿である。
「問題行動」を問題にしているのは、実は大人の方である。
教師や親の方である。
子どもたちにとっては、問題でも何でもないかもしれない。
先生を楽しんでますか。
夏休みが明けてリスタートできる今だからこそ、見つめ直したいテーマである。
2019年8月26日月曜日
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