前号の続き。
歪んだものさしと苦手意識について。
苦手意識は、「できない」という思い込みから起きる。
錯覚である。
脳は、錯覚を起こす。
「適当」に調節して、現実を歪める。
そうでないものを「絶対そう」と思わせる。
錯覚の例。
ネットで見つけた次の文字列。
猫マナー猫マナー猫マナー猫マナー
猫マナー猫マナー猫マナー猫マナー
猫マナー猫マナー猫マナー猫マナー
猫マナー猫マナー猫マナー猫マナー
猫マナーが、斜めである。
いや、どう見ても、斜めである。
しかし、実際は、スマホやPCの直線状にある。
真っ直ぐ水平である。
こういう例は、心理学でたくさん出てくる。
色や形について、周囲の影響で脳は錯覚する。
つまり、良いかどうかも、周囲の影響による錯覚である可能性が高い。
テレビを毎日見ていれば、何度も画面上に出てくるタレントに好意をもちやすい。
これは「単純接触効果」である。
人間は自身がたくさん接触するものを、よいものだと思い込む。
つまり、苦手だとか下手だとかも、かなりの割合で、思い込みである。
見方の問題である。
誰の基準で優劣を決めているかである。
世間に自分のものさしを渡さない。
子どもにものさしを押し付けない。
「自分は悪い子だ」などと思っている子どもには、全力でその思い込みを否定すべきである。
悪い子なんていない。
周りの評価が、大人基準が本人を悪くしているだけである。
(だから、子どもの前で他人様の家の子どもの悪口を言うというのは、我が子にとって最低の教育になる。
学級担任が同じ子どもを何度も叱るのも同様である。)
悪い思い込みは、極力排除してあげたい。
2019年8月15日木曜日
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