2017年12月21日木曜日

「先生、帽子は被らないとダメですか」

実習生にした話。

AとBで迷った時はどうするか。
AとB、それぞれのメリットとデメリットを羅列する。
メリットが多く、デメリットが少ない方を選ぶ。
その際、「安全」にデメリットがある場合、これは最優先で取り除く。

体育の授業における例としては
・帽子を被らせるか否か
・裸足か上靴か
・班は男女混合か男女別か

といったことへの判断も含まれる。
いわゆる
「先生、〇〇していいですか」
への判断である。
子ども自身が適切にできるようになるのが理想だが、そうもいかない。
大抵、安きに流れる。
良い方よりも楽な方に流れるのは、大人と同じである。

帽子についてなら、熱中症対策や頭部の保護といったメリットを考えれば、「着用」の判断になる。
着用させずに実施した時、万が一頭部を切ったりでもしたら、目も当てられない。

マット運動は、裸足で実施させることが多いだろう。
指導主事に「必ずそうしなさい」と指導を受けたという方もいる。
衛生面や感覚面でのメリットがある。
ただ、例えば開脚前転をする場合や、後転の導入段階の場合、裸足だと足を痛めることがある。
踵を打ち付けたり、真っ直ぐ回れずにマットからはみ出して爪を床に打ち付けるためである。
マットを余計に敷くという対処方法もあるが、数が足りないこともある。
そういった場合、安全を最優先して、上靴を履かせて実施するという判断もあり得る。

器械運動において高学年で男女混合の班だと、補助に抵抗が出る場合もある。
身体接触への配慮は、安全に次いで大きなことである。
しかし、全体として技能差を配慮して分けたい場合や、交流を優先したい場合は、男女混合にしたい。
AとBのメリットが拮抗する時は、Cの案を考える。
男女混合にし、同性同士で補助ができる人数配分で組むこともできる。

メリットとデメリットを比較検討し、是非を判断する。
その上で、C案も検討する。
授業以外のあらゆる場面で応用の効く考え方であると思い、紹介してみた。

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