今日はハロウィンの日らしい。
らしい、というのは、この行事についてよく知らないからである。
イギリス系の行事であり、収穫祭だという。
つまりは、天の恵みである食物への感謝の日である。
そして、この日はあの世とこの世の門が開く日でもあり、悪霊がこちらに入ってくるという設定である。
そこで悪霊の仮装をする理由は
「悪霊に仲間だと思ってもらうため」
である。
繰り返す。
悪霊の仲間だと思ってもらうためである。
悪霊が発展して、やがてゾンビなどのグロテスクな怪物にも拡大。
更に日本の敗戦直後の時代、アメリカでディズニーの仮装等に拡大したという。
もちろん、企業戦略である。
バレンタインデー等と同じで、輸入時に元来の意味は吹っ飛んでいる。
元来は宗教的意味合いが強く、意図的に無視している国や禁止している国もある。
日本がここ数年でビジネスイベントとしてささっと取り入れたて受け容れられたのは、さもありなんという感がある。
日本が取り入れているのは、このアメリカ版ハロウィンである。
アメリカとの大きな違いは、アメリカでは主に子どものイベントだということである。
お菓子。
お化け。
変身。
子どもの大好きな3つが揃っている。
まさに子どものための行事である。
ついでに、お菓子をくれない家には悪戯(報復)の権利も与えられている。
悪ガキ盛りの子どもたちにはたまらないだろう。
これを、大人がやりすぎると、色々と哀しいことになる。
渋谷での事件を始めとする馬鹿騒ぎ等は、海外のメディアでも大喜びで取り上げられており、日本という国の宣伝にもなっている。
学校教育に携わる者として最も気を付けたいのは、これが宗教行事であるということ。
そして、個人の趣味・嗜好でやる分には構わないが、公的な場にもってきてよいのかということ。
「異文化理解」の名をつければ、学校は何でも受け容れてよいものなのか。
そして、これに同調行為を示さない者を
「ノリが悪い」
と排除するのも恐ろしい。
それは本当に正しい行為なのか問いたい。
これは、あらゆる「学級文化」全般についても同様に見られるので、要注意である。
それをやりたいのは、担任であるあなただけかもしれないのである。
同調圧力で無理矢理やらせていないか。
それをやる根本・本質・原点は何なのか。
このハロウィンなるものの台頭で、色々と考えさせてもらえた。
2018年10月31日水曜日
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