2017年1月21日土曜日

目覚まし時計の衝撃

土曜日ということで、久々にゆるくエッセイ。

先日、衝撃の事実が判明した。
みなさんは、目覚まし時計を使っているだろうか。
私は、使っていない。
今回は、目覚まし時計に関わる話である。

事の発端は、携帯のアラーム。
私は普段、携帯アラームを目覚ましに使わない。
何なら、携帯の着信音も鳴らすことがない。
小動物系なので、音にびっくりするのが嫌なのである。

ところがその日の前夜は、珍しく夜更かしをしてしまい、朝起きられない可能性があった。
万が一に備えて「アラーム機能」というのをセットしておいた。
携帯電話ごときに驚いて目を覚ますのは癪だが、なに、アラームより先に起きればいい話である。
多分大丈夫であろうとその日は床に就いた。

翌朝。
すっきり目覚めた。
アラームをかけたことはもはや記憶の外。
安心して仲間の集う食堂に行った。(ちなみに、学習会の合宿中である。)

食堂の席につくと、近くで聞き覚えのない謎の着信音が鳴り響く。
誰のかと思ったら、自分のポケットからである。
例のアラーム。
こんな音がするとは知らなかった。
驚いていると周りから「普段はアラーム使ってないの?」との声。
「いや、使わないでしょ?」と答えると「いやいや。使う使う。」とのこと。

普段、目覚まし時計で起きているのか。
毎朝、さぞびっくりして目を覚ますことだろう。
早朝からご苦労なことである。
憐れみの目で「そうなんだ。」と優しく答えた。

「〇〇さんは使ってないでしょ?」と聞くと、「いや。使う。」とのこと。
ここにもいた、レアな方。
逆の席にも聞いた。「使ってないよね?」「いや、使う。」
変わった人の集まりのようである。

冷静に見ると、既に使う派と使わない派の数は3:1。
明らかに自分が劣勢である。
同じ早起き仲間の親友I氏に尋ねた。
「使わないよね?」「使うよ。」
かなり醒めた感じでバッサリ。

まさか、そんなはずはない。
ここにいるのが、全員が変な人という可能性がある。
或いは自分が変わり者なのか。
周りの人の「変わり者を見る目線」が刺さる。

その後、誰に聞いても「使う」の一点張り。
10人目にしてやっと「使わないでも起きられる」と答える仲間を発見。
「でも使いますけどね。」

常識は、突き詰めると個人の中にしかない。
そういえば、ずっと前に読んだ、リリーフランキーの『マムシのanan』という本にも同じようなことが書いてあった。
家の中では全裸が普通とか、
成人している妹の髪をブローする兄とか、
トイレのドアを全開にして用を足すとか、
そういうことである。

自分の世界の当たり前は、当たり前ではないと思い知った。
それにしても、毎朝目覚ましの爆音が鳴り響くのは、落ち着かないのではないのだろうか。
恐怖ではないのだろうか。

書けば書くほど、読者の皆様の心が離れていく気がするので、この辺りでやめておく。
自分の中の常識は、世間の常識ではないかもしれない。
目覚まし時計が教えてくれた真実である。

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