保護者面談が苦手という人は多い。
大人同士とはいえ、立場も違い、若手だと保護者が年上のことが圧倒的に多い。
得意という人の方が特異である。
そんなあなたにおすすめの一冊。
子どもの話にどんな返事をしてますか? ―親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる
2005/10/20 ハイム・G・ギノット (著), 菅 靖彦 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4794214510
11年前の本であるが、書いてある内容は未だ「最新」である。
ちなみに、管理職の先生が職員におすすめしたので即買いした。
私は、身近な人や信頼している人がおすすめしてくれたものは、即買いすると決めている。
(ただし、車のようにあまりに高価すぎるものは例外で要検討。)
役立つと確信するからおすすめしてくれるのであって、買って後悔することはまずない。
さて、例えばこんな問い。
何もかもがうまくいかない忙しい朝。
電話は鳴る、赤ん坊は泣く、トーストは焦げるで散々な朝。
その状況で遅れて起きてきた夫。
夫は妻に、何と声をかけるか?
(それぞれ、自分だったらどう声をかけるか、または声をかけて欲しいか、想像してから読み進めるとよい。)
さて、次のように言われたら、それぞれ妻はどう感じるか。
A「なんてこった!いつになったらトーストの焼き方を覚えるんだ!」
→恐らく、多くの人は怒り出すことだろう。泣き出す人もいるかもしれない。
B「うーん、お前、今朝は大変だな。赤ん坊は泣くし、電話は鳴るし、トーストは焦げるし」
→「そうなの!」と共感してくれることにほっとする人が多いだろう。
C「おれがトーストの焼き方を見せてやるよ」
→恐らく、これが最悪。プッツンと切れて飛び出す人もいるかもしれない。
いかがだっただろうか。
これは、教室での対応にも置き換えられる。
うまくいかないで困っている子どもに対し、A、B、Cどのタイプの対応が多いだろうか?
Bの対応を上手にできているだろうか。
私はできていない。
Aが態度に出ていたり、ひどいことにCが多かったりする。
特に忙しいなどで自分の調子が悪い時はダメである。
かなり刺さった。
しかし、自分がダメなことを知ることは、向上の有効な第一歩である。
このページを読むだけでもノックダウンだが、成長のためには立ち上がって読み進むしかないのである。
とにかく面白い。
そして、刺さる。
恐らく、親子関係の悩みも、この1冊に凝縮されている。
面談の前に読んでおくと、何かと役立つ1冊である。
2017年1月12日木曜日
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