10月に「学級を最高のチームにする極意」シリーズの新刊が出た。
『アクティブ・ラーニングで学び合う授業づくり 小学校編』 赤坂真二編著 明治図書
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-255616-6
私は「アクティブ・ラーニング時代の体育 ~子どもの「やりたい!」から始めよう~」
というタイトルで、マット運動とセストボールの実践を通したアクティブ・ラーニングの授業の紹介をしている。
以下、自分の執筆部分から引用。
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1 指導があるから、子どもは自由になる
(1)これをしたから「アクティブ・ラーニング」?
(省略)
単に「自分たちで問題を見つけましょう」
「グループで話し合いましょう」と
「型」を子どもに投げればいいというものではありません。
公開研究会などで、それだけでうまくいく授業を見ることがありますが、
普段からそれでうまくいくような指導がなされているのです。
日常的に問題発見や解決の具体的な方法について指導を受け、技能として身に付けているのです。
そこを理解せずにそのまま自分の学級で真似をすると、
全く力のつかない、発展性もなく意味のない「話し合い」と称した活動が延々と続くことになります。
一見矛盾しているようですが、子どもをアクティブ・ラーニング状態にするには、教師の主体的な指導が必要なのです。
そして教師と子どもも、協働的に学習している必要があるのです。
教師主導だけ、子どもの自由だけ、どちらでもアクティブ・ラーニングの状態にはならないというのが前提です。
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冒頭の、一番主張している部分を引用してみた。
ここが強く感じている部分である。
アクティブ・ラーニングの3つのキーワードは、
「主体的な学び」
「対話的な学び」
「深い学び」
である。
これを、教える側がまず実践する必要がある。
いきなりこれを子どもに求めて丸投げしても、力がつかないどころか、ひどいことになる。
教師の側が主体的に、対話的に、深く学ぶことが求められる。
特に「対話的に」「深く学ぶ」というのは、一人では難しい。
人の話をしっかり聞いたり、専門家にも学ぶ必要が出てくる。
何はともあれ、一度お読みいただければ幸いである。
2016年12月6日火曜日
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