2016年12月28日水曜日

教えているつもりで教わっている

教育実習が終わって考えたこと。

担当した実習生たちが共通して言っていたことが
「小学校教員になりたいという思いが強くなった」ということ。

これほど嬉しいことはない。
これも、子どもたちと、関わった全職員のお陰である。
ちなみに、私が忌引した関係で、通常よりたくさんの職員に関わってもらった。
不幸中の幸いで、これが実習生にかなりのプラスの学びをもたらしたようである。
私の抜けている部分を見事に埋めていただき、帰ってきたら逞しくなっていた。
チームで育てる。
素晴らしいことである。
たまたまそういう環境の職場にいた幸いではあるが、自分もそうありたいと思う。

実習生のことについて書いたが、これはそのまま子どもへの教育にも当てはまる。

卒業させた子どもたちが、どう思うようになればいいのか。
「早く社会に出て人々の役に立ちたい」
「もっともっと勉強をして、世の中のことを広く深く知りたい」
こんな風に考えるようになったら、ある種成功といえるのではないかと思う。

またそのためには、ある先生にだけ教えてもらうより、複数の先生に教わった方がいい。
偏らずに、それぞれの価値観や考え方を学べる。
「自分のクラスの子ども」とかかえ込みすぎず、「学年の子ども」「学校の子ども」「地域の子ども」である。
ぐっと広げると「日本の子ども」「世界の子ども」である。
(これは、我が子にも当てはまる。我が子は自分の所有物では決してない。)
そう考えると、自分はそのごく一部としてどう関わり、何を教えられるか、見直せる。

結局、世のため人のために、自分を最高に生かせる人間になってもらいたいのである。
それは、教える自分自身が、そういう人間を目指していないといけない。
「主体変容・率先垂範」が、教える仕事の根幹である。

そう思うと、とても「模範」とはいえない自分がいる。
しかし、よく考えると、一生「完璧な人間」にはなり得ない。
どうせ間違っている人間なのだから、子どもにも実習生にも学べばいい。
間違えたら謝って直していけばいい。

教えたこと以上に、たくさんのことを学べた教育実習だった。

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