今回は、正月三が日に投稿した「リスクマネジメント」の話と関連して。
再度紹介するが
投資におけるリスクとは「想定外の振れ幅」
のことである。
この考え方は、投資以外のリスクマネジメント全般に役立つ。
今回のウイルス騒ぎは、まさに「リスク」の塊である。
新型であるために正体不明で謎が多く、何が起きるか想定ができないからである。
実際、潜伏期間が2週間という厄介な性質ももっていて、これがさらに想定外の事態の振れ幅を大きくしている。
投資であれば、リスクに対抗する手段として、一番は手出しをしないことである。
つまり、無用の危険の可能性が感じられることには近寄らないに限る。
かの野口英世は、当時謎の病原菌である黄熱病のウイルスと闘って亡くなった。
これは、リスクをとってでも謎を解明しようという医師の、特別な英雄的姿勢である。
一般人であれば、これらのリスクから遠ざかるに限る。
つまり、ウイルスに触れない、そしてばらまかないことに尽きる。
自衛こそが、直接的な他者貢献になる。
きちんと手洗いをするのは、自分のため以上に、他者のためでもある。
ちなみに駅のトイレなどで見るのだが、信じられないことに、大人でも普段から手を洗わないで出る人が実は結構いる。
知ると怖い真実である。
これは、家庭教育と学校教育の失敗の結果ともいえる。
普段から学校でも、トイレの後に手を洗わないのは「犯罪的行為」と教えている。
これが、冗談ではなく真実味を帯びてきているのが昨今である。
保健分野における公衆衛生の指導は、普段から養護教諭が最も熱心に行っている。
今回の騒ぎは、学級担任が保健指導を見直すチャンスでもある。
ピンチの時だからこそできる指導を心がけていきたい。
2020年4月13日月曜日
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