2019年3月21日木曜日

「とっさ」のうまい対応は準備が命

来年度、高学年担任の方に、読んでいただきたい本。

『お年頃の高学年に効く!こんな時とっさ!のうまい対応』 
https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-140623-3
https://www.amazon.co.jp/dp/4181406237

今回は、高学年~中学生の担任、あるいはその親御さん向けの本である。
37のすべての事例について
1 問題場面の把握
2 NG対応を知る
3 OK指導例を知る
4 指導の根底を考える
という4つの流れで説明・構成されている。

ちなみに「第4章 高学年 お年頃女子への指導」は、
・高学年女子のグループ化への対応
・グループ共通で不要な物を持ってきた時への対応
等について具体的に書いてある。
ここに無策のノーガードでいくと、大けが必至である。

メルマガ上では、具体的なハウツーは控えめである。
ニーズがそこよりも、より哲学的な面にあるからである。
読者も、教師に限らないからである。

本の場合はそこも詳しく書いてある。
ニーズがより強くあるからである。
買った人が、お金を払ってまでも知りたい「職能」の具体だからである。
哲学があっても実行方法がわからないというのは、職務の遂行上困る。
医学に関する本に一般の人も興味をもつが、手術の具体に関する本を読むかどうかは別、という話と同じである。

この本の一番の願いを、巻末に書いた。
全国の一つでも多くの学級に、笑顔が増えることである。

学級担任というのは、情熱だけでは成り立たない。
たくさんの知識と、それをうまく使いこなすだけの技術が必要である。

情熱も知識も技術も、使い方次第である。
以前「善魔」という言葉を紹介したが、あれが最も厄介である。

自分では善いことをしているつもりで、相手を苦しめてしまっていることがある。
自分では最善を尽くしているつもりで、どんどん深みにはまっていることがある。

サーフィンで波にのまれて溺れている時に、底に向かって必死に泳いでいる状態。
あるいは、山道に迷っていて、どんどん森の奥深くに向かっている状態。

危険である。
努力すればするほどマイナスになる。
事前の知識と技術が必要である。

のまれたらもがかないで、じっと丸まって待つという知識があれば、対応できる。
山に入る時は、コンパスという道具をもち、それを見て進むという知識があれば、正しい方向に進める。

本は「道具」である。
読んでおけば、「ああ、これはあの危険場面だ」と察知できるようになる。
対応が変わる。

高学年の子どもに関わる人には、有用な道具になるはずである。
とっさのうまい対応は、準備が命だからである。

来年度高学年を担任される方に、ご一読をおすすめする。

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