2019年3月19日火曜日

強いものの共通点

あらゆる分野において、「強い」というものの共通点を見出だした。

まず、一般的な強いイメージをあげてみる。
サッカーやボクシングのようなスポーツでも、
将棋のようなものでも賭け事でも投資でも分野は何でもいい。

例えば、ものすごい攻撃力、爆発力がある。
あるいは、逆に一切の攻撃を受けない、損失を出さない。

違うのである。
確かにそれも強さの要素だが、結果を出し続けるのが難しい。
どこかでミスをした時、一発逆転でやられる怖さがある。

では、ミスをしたことがないというのはどうか。
文字通り「完璧」という状態。
「私、失敗しないんで」というやつである。
これが怖い。
失敗した時のダメージが計り知れない。
これも、一発逆転される怖さである。

本当に強いのは、打たれ強いということ。
もっと正確にいうと、ダメージを最小限に抑えられるものである。
(しつこいかもしれないが、特にプロレスでこの技術は最も顕著である。)

将棋の名人でも、ミスゼロは難しいという。
相手も考えており、ミスへ意図的に誘い込まれるからである。
本当に強い棋士は、ミスのダメージを最小限に抑え、次に備える。
ミスにくよくよせず、試合中は一旦忘れて引きずらないのだという。

ボクシングだと、「いなす」という技術である。
植物に例えると、柳である。
相手からすると、クリーンヒットしてるはずが、殴っている感触が軽いという。

投資なら「損切り」である。
ここの上手さがトレーダーとしての明暗を分けるという。
一発勝負が売りでは、安心して大事な資産を預けられない。
元手を減らされないという安心感が一番大切である。

どれも、ベテランが得意とするところである。
若手がパワーでやり込めることもあるが、二度は通じない。
いわゆる巧みさとは、そういうことである。

学級経営でも当てはまる。
安定感のあるベテラン先生の学級でも、小さな問題は起きる。
それを、解決できる力がある。
つまり、ミスを前提に、ミスのリカバリーができる力をつけるということである。

そして意外と、いわゆる必殺技的な実践はないことが多い。
その代わり、何を指導しても、きちんと成果を出す。
わからない場合には若手にも遠慮なく「教えて」と聞く。
何事においても、柔軟なのである。

私自身はベテランというほどではないが、ずっと尊敬するベテランの先生を意識をして実践している。
問題はちょこちょこ起きるし、厳しいご指摘をいただくこともある。
しかし、それでも何とかなっている。
敢えて言うなら大縄などの指導はまあ得意だが、必殺技というほどの実践でもない。
事実、なくてもやれる。

学級経営全体で小さい失敗を結構するが、大概リカバリーできる。
ダメージを最小限にして、更にその失敗を生かすことができる。
転んでもただでは起きないのである。

とっさの対応ができるとも言える。
それは、とっさに思い付くのではなく、予め似た体験で構えができているからである。
(そう、この二文は、宣伝である。
『お年頃の高学年に効く!こんな時とっさ!のうまい対応』
https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-140623-3

「受け」の対応技術は、強さの大きな要素の一つである。

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