2018年初投稿は、新年の目標について。
新年の目標がうまく立てられないという人は多い。
今日は教育の観点から、少し長いが、そこのコツのお話。
目標設定については、様々な書籍があり、手法がある。
様々学ぶ中で、現在の私がアレンジして採用している方法を紹介する。
前提として、「人生の目標」と「直近の目標」は分けて考える。
人生の目標とは、いわゆる大目標である。
年ごとに変わるものというより、人生全般の目標である。
とてつもなく大きくてもいい。
どうやって達成するかもわからなくてもいい。
「夢」に近いものである。
規模も個人レベルのものから国家、人類レベルのものまで様々である。
とにかく大きさや手段を度外視していい。
ちなみにこの人生の目標は、なければなくてもいい。
「あるとそっちに行きやすい」ぐらいのものである。
いわゆる成功者の中にも、ここを設定しないという人もいる。
「目標があると燃える」というタイプと「目の前のことに集中した方が燃える」というタイプの違いである。
ポジティブとネガティブのようなもので、どちらが良いというものでもない。
自分に合う方を選べばよい。
次に、直近の目標というのは、いわゆる小目標である。
「今年の目標を立てる」という場合は、こちらに当たる。
仕事や趣味、人間関係など、様々な分野で設定する。
直近の目標設定のコツは、「ストレッチ」である。
つまり、多少の無理が必要なレベルで、痛すぎない程度のもの。
「教育観と仕事術」押しのメルマガだけに、仕事の退勤時刻を目標の例に挙げる。
例えば、昨年に毎日8時まで残業している日々があったとする。
ここへのストレッチ目標を立てる。
実態にもよるが、多少「無理」を通す必要がある。
「毎日7時半退勤」では、ストレッチが利いていない。
簡単すぎて気が緩み、楽しみもメリットも味わえない。
「毎日6時半」ぐらいは攻めたい。
これなら失敗しても、7時には帰れる。
最初から7時半設定では、失敗した場合、元の木阿弥である。
逆に、いきなり「毎日5時退勤」もいただけない。
最初から無理しすぎである。
やりながら、全くうまくいかないので続かず、これもすぐに元の木阿弥。
身体が超カタいのに「いきなりベタっと開脚」を目指すみたいなものである。
やる前は3億円宝くじを買う時ぐらい高いテンションで希望に満ちているのに、やるとゴールが全く見えず、続かない。
ストレッチを利かせて、だんだん柔らかくしていく必要がある。
目標設定では、その先に「ワクワク」する目的をもつことが必要である。
この例で言うなら、空いた時間で、具体的に何をしたいかである。
せっかく早く帰ってもすることがないなら、すぐに元に戻ってしまう。
つまり、目標の先の目的があるかどうかである。
「毎日早く帰って〇〇をする!」という目的があれば、毎日6時半退勤も可能である。
目標は、強い目的意識さえあれば、かなりの確率で達成できる。(逆もまた然りである。)
例えば、単発でその日に大切な人との約束があったとすれば、確実に早く帰る工夫をし、多くは成功するはずである。
もっというなら、それがわかっているから、早い段階で事前に入念な準備をするだろう。
前日までに必要な作業を全て計画的に終了させようとするはずである。
(だから、事前にわかりきっているような仕事を退勤時刻直前に思いつきで「今から」と突然言う人は犯罪的ですらあると考える。)
退勤時刻の目標設定の意義とは、これを1年間に応用できることである。
つまり、無意識に流れてしまう時間を、意識でコントロールすることができる。
何もしなければ、確実にまた毎日8時退勤の日々が待っている。
しかし、目的をもって目標に向けた行動を計画しておけば、現実に変化を起こせる。
人生を変えられる。
それが結局、大きく見れば人生の目標に近づくことにもつながる。
成功のコツは、目標達成への具体的な行動対策を複数立てることである。
例えば「体重を減らしたい」なら、運動と食事と睡眠の3方向からアプローチする。
1つはダメである。
3つやっていれば、1つサボって失敗した時があっても、残り2つで継続し、立て直せる。
先の退勤時刻の例で考える。どれも、10個程度の対策案を立て、最低3つは実行する。
・残業デーをつくる
・会議は必ず勤務時間内に設定する
・実はやらなくても済む仕事を整理する
・休日出勤を禁止し、平日にすべて計画する
・週末に仕事が残っている場合、終わらせるまで飲みに行かない
・土日も早起きする
・朝6時出勤する
・スケジュールの公開をする
・仕事術系の本を毎日読む
・残業デーをつくる
・・・
まだまだ考えられるが、全て一気にはできない。
自分に実行できそうなものを選べばよい。
新年の目標を立てる意義。
それは、自分が本当に何をしたいか、自分と話す時間をもてることである。
2018年がさらに素晴らしい年になることを願う。
2018年1月1日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿