切り返しの技術というか、知識と心構え。
子どもの大きな声での
「やる気ない」「つまんない」
にどう対応するか。
普通に考えると、単なる嫌な感じの子どもである。
あらゆる言動には、真意、意図がある。
表面的に捉えると失敗する。
変換である。
スペースキーを押すように、言葉を変換すればよい。
(以前紹介した、反抗期の
「うるせえくそばばあ」
↓
「わかっているから、放っておいてね。」
の変換イメージである。)
一番考えられるのは、
「つまらない」のではなく、「できない」ということ。
人間には、自分にはできない、手に入らないと思うと、その対象に価値がないと思い込もうとする習性がある。
イソップ童話の「酸っぱい葡萄」の話である。
要は、その課題に対し、苦手だから、逃げている訳である。
「やる気がない」と言っておけば、それは自分の実力のせいではないという言い訳になる。
「つまんない」と言っておけば、それは相手のせいにできるので、これも言い訳になる。
これはすべての「攻撃的な人」にも当てはまる。
自分の弱点をつかれるのが怖いから、必死に相手を攻撃する。
自信がないのである。
弱い犬がよく吠えるのと同じである。
本当に強い人は(あるいは犬でも)、穏やかである。
言葉を表面的に捉えないこと。
言葉とは裏腹なことが結構ある。
「さすが〇〇さんですね」と言いながら、陰で馬鹿にしている人もいる。
逆に「嫌い」と言っている相手が、意外と好きだったりもする。
表面と中身は、違うのである。
冒頭の「やる気ない」には、さり気なくフォローを入れる。
自信をなくしているので「上手い」「できてる」などのプラスの言葉がけが必要である。
「つまんない」への対応は色々あるが、『切り返しの技術』定番
「つまらないなら、もっとつめて!」
という手ある。
中身がなくてスカスカなのは自分なのだから、自分で詰めて解消するのである。
反抗的だったり嫌な態度の子どもに対応する時は、真意まで見た上で対応したい。
2018年8月29日水曜日
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